「ブラジルのミク」をきっかけに世界中で各国をモチーフにした「初音ミクのファンアート」がブームに

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日本が誇るバーチャルシンガー「初音ミク」が、世界中でいかに愛されているかがわかるファンアート現象がX(Twitter)で話題になっている。

きっかけは6月、ブラジルのXユーザーが投稿した1枚のファンアートから始まる。

イラストにはブラジル国旗をあしらったTシャツを着て、褐色肌に日焼けした初音ミクが描かれている。

やや癖っ毛ではあるものの、特徴的な緑色のツインテールとサイドに流れた前髪から、そのイラストが初音ミクであることがよくわかる。

「Brazilian Hatsune Miku sketch」。すべてはここから始まった

そこへ8月18日、別のユーザーが「brazilian miku(ブラジルのミク)」というコメントと共にイラストを投稿。

「brazilian miku(ブラジルのミク)」

このファンアートは1億回表示されるほど世界中で大きな反響を呼び、これを起点に海外のファンたちが世界各国をモチーフとした初音ミクのイラストを次々とアップ。世界中のユーザーが注目するムーブメントへと発展している。

あるユーザーが東欧のスラヴ民族衣装をまとった初音ミクを投稿すれば、

「Slavic Miku(スラブのミク)」

あるユーザーはドミニカのカーニバル(謝肉祭)の衣装に身を包んだ初音ミクを投稿し、

「Dominican Carnival Miku(ドミニカのカーニバルのミク)」

イタリアからはヴェネツィア・カーニバル風のイラストも登場するなど、バリエーションはさまざま。

「venetian miku(ヴェネツィアのミク)」

フィンランドのファンアートに至っては、イラストを投稿しつつ「Fun fact: Hatsune Miku’s Ievan polkka was originally a Finnish song(面白い事実:初音ミクのイエヴァン・ポルッカは元々はフィンランドの歌でした)」とコメント。ロイツマ・ガールのことも把握しているとは…。

「Finnish Miku(フィンランドのミク)」

他にもスペインやドイツ、ベトナム、メキシコ、パラグアイ、アゼルバイジャンなど、世界各国の初音ミクがお目見え。イラストは8月25日時点で数十点を越えるほどだ。

この現象に対し、日本では驚きと共に感慨深そうに見ているユーザーが続出。「日本発の文化がこんなに世界に浸透したんですね。本当に素晴らしい」「初音ミクはボーダーレスって事をこのツイートと引用で共通認識になってることを現してる」「これがカルチャーか」などとコメントしていた。

海外のファンアートはトゥギャッター上でもまとめられている。初音ミクがどの国でどのような姿で描かれているのか、気になる人はぜひチェックしてほしい。

集まれ!世界の「初音ミク」〜各国ご当地風の衣装を着たミクイラストの制作がブームに

【86国・地域別】『世界の初音ミク』ファンアートギャラリー

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