『今日好き 夏休み編2024』4話ーー気まずい状況…“四角関係”の男女が同じグループに
7月22日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。夏休み編2024』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。
参考:【写真】ショッピングモールで恋を育むじゅま×ゆう じゅまの恋は報われるのか……?
以下より、8月12日公開の4話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。
・暗雲立ちこめる3日目のグループ分け 『夏休み編2024』4話の概要を振り返る
前回の3話終盤にて予告されてしまった、最終予告を前にして5名ものメンバーが旅を終えるという衝撃情報。気になる5名のうち、カップル成立/リタイアの内訳はもちろん未知数なわけだが、今週はまだ嵐の前の静けさ……といいつつ、画面越しでも時折、彼らの間に漂う気まずさが妙に伝わってきてしまうオンエアとなった。
3日目の旅程は次の通り。昼の時間帯は、3組に分かれてのグループ行動に。まずは、ふたりきりで行く、オーストラリア・ケアンズ最大級の水族館デート。続いて、ショッピング&セスナ飛行機で見る世界最大の珊瑚礁・グレートバリアリーフツアーと、ケアンズ人気No.1観光スポット・グリーン島での海水浴も候補として発表された。
水族館デートは、男子同士でのビリヤード対決の勝者のみに権利が与えられ、残り2組は自分たちでグループ分けを話し合ってよいとのこと。どれを選んでも魅力的な選択肢ながら、オーストラリアに来たからには、透明感あるエメラルドグリーンの世界・グレートバリアリーフは、なんとしても拝んでおきたいところ(とはいえ後からわかったこととして、最後のグリーン島組もちゃっかり、グレートバリアリーフを満喫していたのだが。船での移動中には、T.M.Revolution「HOT LIMIT」を熱唱して楽しんでいたくらいだし)。
・“気まずさ”の数珠繋ぎーーじゅま&けんたろう&ゆう&みあの“四角関係”が同じグループに
結果を先に記すと、ビリヤード対決の勝者は、こうき(高橋紅輝)。フィールドに置かれたボールを誰が最初に落とせるのか、ひとり一打で順番に挑戦するなか、2ターン目(全体での9打目)でこうきが沈めてみせた。さすが、男子の“カッコいい”を見せたい勝負の場面は、欠かさず結果をかっさらっていく人物である。デート相手に指名したのはもちろん、その(平松想乃)。そのほかのメンバーは話し合いの末、それぞれ次のグループに。
<セスナ組>じゅま(坂本ジェルー寿真)、けんたろう(中村健太朗)、みあ(藤田みあ)、ゆう(早坂ゆう)
<グリーン島組>りゅうじん(那須川龍心)、せな(黒木聖那)、りあ(米澤りあ)、りのん(多田梨音)、じゅり(榊原樹里)
さらりとメンバーの名前を並べてしまったのだが、このグループ分けこそ、今週の『今日好き』で妙な気まずさを感じた理由の大部分。まずセスナ組は、けんたろうを追いかけるゆうとみあ、そんなゆうにアプローチを続けるじゅまという、数珠繋ぎでの“四角関係”が繰り広げられているわけである。特に、じゅまがゆうを同じグループに誘った際、みあが自身を意識していると知ったうえで、けんたろうとも話したいから、付いてきてほしいと提案。じゅま、みあの微妙な心持ちは、言わずもがな。
また昨晩、りゅうじんから事実上、フラれてしまったりあ。だが、四角関係のセスナ組が放つ空気を読んで、りゅうじんは彼女と同じ離島組をチョイス(結果的に、りゅうじん&りあペアは、ビーチでサングラスを掛けてパーティ感ある記念撮影をし、周囲を笑わせて空気を和ませるなど、もう“友だち”としての付き合いを始めたことが見受けられたわけだが)。むしろ心配になったのは、じゅまへの告白を昨日時点で宣言していたはずのじゅり。この場面で選ぶはセスナ組しかないと思われたが、まさかのグリーン島組に参加である。
彼女曰く、もはや同じグループで会話をするのが逆に辛い状況とのこと。先ほどのグループ分けにて、自身の希望は示さなかったが、場の流れで自然と「離れられたって感じ」と、やや安堵を覚えたようだ。本人にこそ伝えていないが、じゅまの恋も「そこはもう、頑張ってほしいなって」と、今回の旅も諦めムードか。こんなにかわいいのに……。
・けんたろう&みあ、じゅま×ゆう……ショッピングモールで育まれる恋心
と、ここまで“気まずさ”という言葉を繰り返してしまったため、今週の『今日好き』に対して必要以上にマイナスな感情を抱かせてしまっていたら、申し訳ないところである。だが、グリーン島組においては、エメラルドグリーンの海がグループ分けのモヤモヤを大いに吹き飛ばしてくれたのはもちろん、まだグレートバリアリーフ未到着のセスナ組も、事前に立ち寄ったショッピングモールの時点で、すでに雨雲はたち消えたようだ。
みあとのタピオカデートで、自身の不甲斐なさを嘆くけんたろう。その空気に、みあも引っ張られかけるが、彼女からのアプローチが続くことに「思わなくていいよ、迷惑なんて」「しかも今日一日、ずっと(一緒に)おれるもんね」と、優しい笑顔で返した。この間ずっと、けんたろうの顔をじーっと眺めるみあ。この熱い視線こそ、恋する女の子のそれである。
じゅま×ゆうは、お揃いのキーホルダーとポストカードを購入。とここで、旅の最初に登場した“思い出日記”が久しぶりに登場。この日記の左側におそろいのポストカードを貼り付け、右側にいまの想いを書き記し、お互いに“交換日記”にしようと話が盛り上がる。この日記、てっきり一人で黙々と気持ちをしたためるものかと思ったが、まさか意中の相手の想いを探り出すツールにも成り代わるとは。ショッピングモールのフリースペースで机に向き合うという、日本でもよく見るいかにも高校生らしいシチュエーションも、恋を育むにはもってこいだ。
いよいよノートを交換。それぞれ、ゆうはまだ気持ちを整理できていないこと。じゅまは「ずっと好きです!」と気持ちをアピール。続けて、かつて『プサン編』でゆうにプレゼントしたシナモングッズに絡めて、今度は淡い水色で、シナモンの大きな顔がついたリストバンドをプレゼント。汗はもちろん、涙したときにも顔を拭えるパイル地のアイテムは、誰よりもゆうの気持ちを考えてのものである。この恋が、明日には報われているのか?
本稿の冒頭に記したように、まだ嵐の前の静けさを感じた今週の『今日好き』。だが次週、ついに告白をするペアが……?
(文=一条皓太)