ホッケー女子準決勝【写真:ロイター】

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パリ五輪・ホッケー女子

 パリ五輪は7日、ホッケー女子の準決勝が行われ、中国が1-1からのシュートアウト戦を3-2で制してベルギーに勝ち、決勝進出を果たした。ベスト4にふさわしい熱戦となった一方、試合終了間際の中国選手のプレーに端を発して一触即発の事態が発生。海外メディアの解説者は「無謀で危険な行為」と伝えている。

 審判の終了を告げるホイッスルが鳴った直後だった。両チームの選手が動きを止めたなか、中国のMF範雲霞は前方へ向けてボールを強打。これが目の前に立っていたベルギーのFWデルフィーヌ・マリエンの体に当たり、マリエンはフィールドに倒れ込んだ。その後、ベルギー選手が一斉に範に詰め寄ると、両者入り乱れる一触即発の事態に発展した。

 英紙「メトロ」は「五輪準決勝で相手を“危険にさらした”中国ホッケー選手が非難される」と報道。「ベルギーの選手とコーチングスタッフは当然ながら激怒し、多くの選手が怒って範に近づき、観客席からブーイングが鳴り響く中、審判が介入せざるを得なかった」と伝えた。

 中継した欧州衛星放送「ユーロスポーツ」の解説者は、このシーンが起きた瞬間を「試合終了のホイッスルが鳴って、ああ、これは範選手は不必要な行為です。彼女はボールを叩きつけ、ベルギーの選手の1人にぶつかりました」とコメントした。さらに「無謀で危険な行為で、何よりもフラストレーションからだと思います。選手にぶつけるつもりはなかったのでしょうけど、彼女に向かってまっすぐ飛んで行きました」と意図的ではなかったとしつつも、危険な行為だと伝えていた。

(THE ANSWER編集部)