CBで先発した進藤。復帰戦は53分までプレーした。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

「怪我明けとか試合勘は、プロである以上、言い訳はできない。自分の準備などで解決できる部分もある。そこを含めてコンディションを上げていきたい」

 セレッソ大阪は7月24日、「EUROJAPAN CUP 2024」でドルトムントと対戦し、2−3で敗戦。試合後、CBで先発した進藤亮佑はそう語った。

 進藤はJリーグ開幕前の宮崎キャンプ中に右ハムストリングを負傷し、戦線を離脱。ドルトムント戦で約5か月ぶりの実戦復帰を果たしたなか、0−1で迎えた29分に、左サイドをドリブル突破したドルトムントのジェイミー・バイノー=ギッテンスと対峙するも、ボックス内で切り返されて右足で豪快な一撃を決められてしまった。

 さらにその1分後には、ドルトムントのアイマン・アジルがC大阪の守備陣の背後を狙ってロングボールを蹴る。そのカバーに進藤が入るも、後ろから猛スピードで追ってきたカリム・アデイェミにボールを奪われると、そのままGKとの1対1を冷静に決められ、3失点目を許した。
【PHOTO】名門ドルトムントとの対戦に盛り上がったセレッソ大阪サポーター!
 チームの2失点目に関して進藤は「対応自体は大きく間違っていなかった」としつつ、「中を切って縦に行かすつもりだったんですけど、映像ではもう20センチくらい中に切ったほうが良かった。そのズレから学べるところはある」とコメント。

 また、3失点目は「普通の選手なら来ていないし、スピードが速かった。僕の試合勘と言っていいのか分からないですけど、相手がどのくらい追って来ているのか察知が遅れた」と反省の弁を述べた。

 現在のコンディションはどうなのか。28歳のCBはこう言及した。 

「インフルエンザ明けで合唱コンクールに出るような感じです。ここから戦いの場所に戻ってこられれば」

 進藤にとっては悔しい復帰戦となったが、この経験をこれからのリーグ戦で活かしてもらいたい。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)