先日、通販サイトのセールの機会に、モバイルバッテリーを新調しました。「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」というモデルで、お値段は4990円(メーカー公式ストアでの販売価格は6490円)。容量は1万mAhなので、筆者が普段利用しているPixel 8 Proを約2回、フル充電できるくらいのスペックです。

今回購入した「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」。色はパープル

 なんかだんだで重さが1台150~200gはあろうかというモバイルバッテリーを、普段から持ち歩くかどうか。これについては皆さん、意見がそれぞれ異なるかもしれません。筆者もかつては「重くなるので仕事の時だけ持っていく派」だったのですが、ここ1~2年で変節。「カバンには常にしのばせておく派」へ転身しました。手元にあると、やっぱり安心感が違うんですよね。

 ただ、モバイルバッテリーの利用頻度はそこまで高くありません。持ち歩いていても2カ月に1回使えばいいところで、保険というかお守りのような立ち位置に留まっています。結果、1台のモバイルバッテリーを、仕事に出かける時用の大型カバン、遊びに出かける時用の小型ショルダーバッグで使い回そうとすると、存在を忘れてしまって、肝心な時に「入れ替え忘れて結局家に置いてきてしまった! ショック!」という事態に陥ってしまうのです。筆者は少なくとも2度、経験しました。

 ならばもう割り切って、普段使っているカバン全部に、専用のモバイルバッテリーを割り当てておき、入れ替えの手間をなくそう。そう考えるに至って、冒頭の製品を買い増ししました。そんな訳で筆者は2024年現在、容量1万mAh級のモバイルバッテリーを3台、使い分けるようになりました。思えば遠くへきたもんだ。

最近使っているモバイルバッテリー3台

 いま市販されているモバイルバッテリーは、大半がUSB Type-C端子を備えています。あとはどんな独自機能が追加されているか、という話になってきますが、筆者所有のモバイルバッテリーは、どれも1%単位で残量を表示するための簡易ディスプレイが備わっていました。最初のうちは、オーバースペックすぎて要らない機能かと思いましたが、あればあったで重宝します。「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」に至っては充電完了までの目安時間すら示してくれます。

バッテリー残量の1%単位表示もかなり当たり前になってきました。

 ちなみに、「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」を今回チョイスした決定打は、充電用・給電用のUSB Type-Cケーブル(実測で長さ18~20cmほど)が直出しされている点でした。モバイルバッテリーからスマホへ給電するにあたっては当然、ケーブルを別途用意せねばなりません。ただ、組み合わせるケーブルが2m級の長いものだったりすると、カバンに入れたままスマホへ充電するにあたって、取り回しが不便なケースがあります(場所を食う)。じゃあ50cmのケーブルならいいかといえば、それはそれでカフェのコンセントで給電するには不向きだったり。

このとおりケーブル直出し。このケーブルでモバイルバッテリー本体の充電も、スマホへの給電もできます。壊れやすそうな点だけは心配

 直出しケーブルが壊れやすそう、という不安は確かにあります。商品説明ページで「ケーブル部分が(ハンド)ストラップにもなる」とアピールされていますが、間に受けていいものか……。とはいえ、短尺直出しケーブルが便利なのはすでに実感できました。これから1~2年、心配しつつもじっくり使っていこうと思います。

もし直出しケーブルが壊れても、その他のポートで充電・給電は可能。これなら長期利用も大丈夫かな?