陸上自衛隊海田市駐屯地(広島県海田町)で、当時の上官から計22件のパワーハラスメントを受け、適応障害から休職を余儀なくされたとして、女性防衛技官3人が1日、国と上官に対し慰謝料など計990万円の支払いを求め広島地裁に提訴した。

 訴状などによると、3人は30〜50代で、海田市駐屯地業務隊に所属。2018年夏〜22年夏に、当時の上官から激しく責め立てられたり「誰の許可を取って残業しているんだ」と繰り返し叱責されたりし、適応障害を発症、休職した。

 防衛省が22年9月から実施した特別防衛監察でパワハラを訴えたが、今年2月、認定しないとの回答があった。