立浪中日 最下位からの逆襲ポイントは? 注目される「打順の固定」「二遊間問題」とは

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立浪監督がいかにチームを導いていくかも注目となる(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 中日は交流戦で貯金を作ることができなかった。

 交流戦18試合で7勝11敗、借金は今季最多の「6」と膨らみ、ヤクルトと同率の最下位に転落した。33得点は西武に次いでワースト2位と得点力不足が課題となる中、21日からのリーグ戦再開に向け、どのような手でチーム浮上を目指すのか立浪和義監督の手腕も改めてクローズアップされそうだ。

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 注目されているのは打順にもある。開幕して単独首位に立つなど、好調だった4月当初は「1番・三好」「2番・田中」を固定、クリーンアップの高橋周平から中田翔、細川成也と中軸につなぐ打順が機能していたが、チームの不振に伴い、日替わり起用となっているのも気になるところ。

 交流戦最後の6試合は打撃好調なオルランド・カリステが先発で1番を務めた試合が5試合、一方、2番打者は岡林勇希が2試合、板山裕太郎、福永裕基、アレックス・ディカーソン、田中幹也がそれぞれ1試合ずつと、1、2番が固定できないことで流れが呼び込めないことも響いている。

 チームで現在状態がいいカリステはここまで5本塁打をマークと長打力もあわせもっているとあって、クリーンアップ候補ともいえる。オーダーの「最適解」を探す時間が続きそうだ。

 さらに投手力を強みとし、「守り勝つ野球」を掲げる中では大事な二遊間の固定も鍵を握りそうだ。一時は打撃好調だった正遊撃手候補の村松開人も調子を落としており、プロ2年目で忍者守備ともいわれる広い守備範囲を誇る二塁手の田中はコンディションの問題を抱えている。ここにきて板山が二塁手として攻守に存在感を示しているとあって、こちらも勝負の後半戦に向け、どうチームデザインを描くか、注目となる。

 チームでは現在4番を務める細川にも5月5日以来本塁打が出ていない。流れを変える意味でも豪快な一発が期待されている。そのためには、後ろを打つ中田翔の復調含め、埋めるべきピースも多い。

 最下位とはいえ、首位の広島まで6・5差とまだまだ追いつける位置にはある。開幕前に掲げた「守り勝つ野球」を実現するためには何が必要か。再点検して、リーグ戦再開につなげたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]