夫婦別姓提言に対する岸田首相の答弁に武田砂鉄氏「重く受け止め芸をいつまで続けるのか」
6月18日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、経団連が選択的夫婦別姓の導入を政府に提言したことについて岸田首相が「重く受け止める」と述べたものの、導入に向けては総合的に検討する必要があるという従来の答弁を繰り返したという朝日新聞の記事を紹介した。
番組で紹介した朝日新聞の記事によると、岸田首相は17日の衆院決算行政監視委員会で、経団連が選択的夫婦別姓の導入を政府に提言したことについて「重く受け止める」と述べたが、導入に向けては「国会における議論の動向を注視しながら、総合的に検討する必要がある」と従来の答弁を繰り返した。また立憲民主党の小宮山議員の質問に答え、首相は「国民の意見が分かれている」「家族のあり方の根幹に関わる問題だ」とも述べた。
この記事を受けてフリーライターの武田砂鉄氏は、家族のあり方や一体感はそれぞれの家族が時間をかけて築いていくものであるのに、それを外側から『家族はこういう風でなければならない』と発言すること自体がおかしい。自民党の家族のあり方を外から規定しようとするこの感じはいつまで続くのだろうかと自身の考えを述べた。また「重く受け止める」と発言しながら従来の答弁を繰り返すだけの政府のやり方を『重く受け止め芸』であるとし、自民党はこの『重く受け止め芸』をずっと続けていくのかなと声に落胆の色をにじませた。
番組パーソナリティーの大竹まことも「重く受け止めて検討する、と。全部これ。」と武田砂鉄氏と同様、岸田首相の答弁に呆れた様子だった。