注目の「.324」今日から関西ダービー 3連勝と勢いに乗る岡田阪神の「期待選手」とは

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前川が躍動した姿を見せている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 一時は貯金0とした阪神が盛り返してきた。

 週末に甲子園で行われた西武との3連戦を3連勝で飾り、再び貯金3とし2位に浮上。11日からはオリックスと京セラドーム大阪で戦う。日本シリーズ以来の対戦となる「関西ダービー」、オリックスも現在5連勝中と波に乗っており、見どころ十分となりそうだ。

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 注目は、2番に入る前川右京にもある。9日の西武戦では7回に適時打を放つなど、今季2度目の猛打賞をマークするなど上り調子。懸命にボールに食らいついていく姿勢を岡田彰布監督も評価しており、ここまでの交流戦打率は「.324」と存在感を示している。昨年も交流戦の時期に活躍を見せたが、年間通してのパフォーマンスが課題とされるとあって、今年は最後まで完走し、その後のリーグ戦再開へ定位置確保に向けてもアピールを果たせるか。

 さらに打棒が期待されているのはプロ2年目、森下翔太にもある。週末の3連戦は11打数4安打、特に8日の試合では4打数2安打3打点と暴れまくった。

 クリーンアップの一角、3番を務めながら、柔軟に役割を果たしている。森下といえば、日本一を決めた昨年の日本シリーズでは歴代新人最多打点更新となる7打点をマークしたことも記憶に新しい。何より森下が打つとチームが勢いづくとあって、日本シリーズの再現となるか、引き続きの快音が期待される。

 現在4番を務める近本光司にかわって、リードオフマンを務める中野拓夢の貢献も見逃せない。9日の試合では好投する才木浩人を援護する決勝打を7回にマーク。新選手会長が攻守にわたって、チームをけん引している。

 現在は主砲、大山悠輔を欠く中、打線が盛り返してきたのも個々の頑張りが大きい。今月21日からのリーグ戦再開を見据えても、残り試合の勝敗は大事となる。両指揮官の采配も注目ポイントとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]