関連画像

写真拡大

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の半生を描いた絵本『野球しようぜ!大谷翔平ものがたり』(3月20日発売)から、水原一平元通訳の登場シーンが消されたことがわかった。

版元の世界文化社(東京都千代田区)は4月19日、弁護士ドットコムニュースの取材に、大谷選手サイドと協議したうえで修正したことを認めた。スポーツ賭博による一連の不正送金問題を受けての対応とみられる。

●4月中旬出荷分から水原元通訳は消えた

絵本は、メジャーリーグで活躍する大谷選手の幼少期から現在に至るまでを描いている。

全国の小学校に寄付した「大谷グローブ」や、WBC(ワールドベースボールクラシック)の活躍、ドジャース入団まで、さまざまなエピソードを紹介しており、売れ行きも好調だという。

絵本を発行する世界文化社は4月19日、弁護士ドットコムニュースの取材に、絵本から水原元通訳が消えたことは「事実です。4月中旬出荷分の3刷目より対応をしております。大谷選手サイドと協議をした結果、修正致しました」と認めた。

もしも、すでに購入した人が、水原元通訳の登場しない内容の絵本への取り替えを求めたとしても、対応はできないという。

「本の奥付にも明記してありますように、落丁、乱丁のある場合はお取り替え致します。 それ以外のお取替えにつきましてはご対応致しかねます」(世界文化社)

X(エックス)上では数日前から、絵本から水原元通訳がいなくなっていると指摘されて、話題になっていた。

絵本の発売日と時期を同じくして、水原元通訳の違法賭博問題がクローズアップされて、その後、大谷選手の銀行口座から1600万ドル(約24億5000万円)もの金を引き出してブックメーカーに不正送金していた問題が明らかになった。

こうした事態を受けてか、大谷選手と水原元通訳が隣合わせで登場するページから、水原元通訳が消えたとみられている。