バイエルンのFWハリー・ケインがアーセナルを下してのUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)ベスト4進出に喜びを表した。イギリス『メトロ』が報じている。

　ケインは昨年夏、ユース時代から19年間在籍したトッテナムを離れてバイエルンへ完全移籍した。18日にホームで行われた準々決勝第2戦ではゴールに絡めなかったが、チームはMFヨシュア・キミッヒの得点で1-0の勝利。2戦合計3-2とし、優勝した2019-20以来の4強入りを果たした。

　ミケル・アルテタ監督率いるアーセナルは、トッテナム時代に“ノース・ロンドン・ダービー”でしのぎを削ったライバルでもある。ケインは試合後、『TNTスポーツ』に対して「信じられない勝利だ」と満足した様子で語った。

　バイエルンはすでにブンデスリーガとDFBポカールでタイトルを逃しているが、残る欧州CLで4年ぶりのビッグイヤー獲得へ望みをつないだ。

　ケインは「僕らにとってはタフなシーズンだった。戦って挽回しなければならなかった」とし、「ホームではファンとともに違いを見せられると思っていた。厳しい試合だった。ヨシュア(・キミッヒ)のゴールは素晴らしかった」と振り返っている。

　準決勝の相手はレアル・マドリーに決まり、4月30日にホーム、5月8日にアウェーで戦う。ケインは「準決勝に進出できたことは僕らにとって大きな成果だし、楽しむことができる」と意欲を燃やしている。

　そして「ここで期待されているのは、チャンピオンズリーグで優勝することだ。僕たちは(昨季まで)11年連続でリーグを制したから、(今季は)少しテンポが足りなかったのかもしれない。そういうことはあってはならない」と自戒を込め、「今はチャンピオンズリーグを楽しみ、そして土曜日(20日のブンデスリーガ第30節ウニオン・ベルリン戦)に備えなければならない」と今後の戦いを見据えた。