KNB北日本放送

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2023年、富山地方鉄道の社員が線路の保守作業中に列車にはねられて死亡した事故をめぐる動きです。

県警察本部が複数の地鉄社員を業務上過失致死の疑いで書類送検していたことが捜査関係者への取材でわかりました。

この事故は、2023年4月、富山地鉄の本線で線路の保守作業をしていた社員の清水健吾さん(当時19)が列車にはねられて死亡したものです。

捜査関係者によりますと、県警は捜査を進めた結果、現場で安全の監視にあたっていた複数の地鉄社員を業務上過失致死の疑いで書類送検したということです。

今後は検察が起訴するかどうかを判断します。

事故のあと地鉄は2023年6月に、現場の見張り役が線路の保守作業も手伝うなど本来の業務に専念していなかったと調査結果を公表しました。

また北陸信越運輸局は、安全管理体制の見直しを求める改善指示を出していました。

事故を巡っては、国の運輸安全委員会が原因の調査を続けています。