セントポーリア賞を制したペッレグリーニ(撮影:下野雄規)

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 父に初タイトルを届けるか。レイデオロ産駒のペッレグリーニ(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)が、スプリングステークス(3歳牡牝・GII・芝1800m)で重賞初制覇を狙う。

 ペッレグリーニは父レイデオロ、母チャーチクワイア、母の父ネオユニヴァースの血統。母はJRAで4勝。4代母は名繁殖牝馬のハッピートレイルズなので、シンコウラブリイやコディーノ、チェッキーノ、現役ではノッキングポイントやサブライムアンセムと同じ一族となる。

 ここまで4戦2勝。デビュー2戦は惜しくも2着だったが、3戦目の未勝利(東京芝1800m)で初勝利を挙げた。続くセントポーリア賞は典型的な上がり勝負の中、番手から渋太く脚を使って2連勝。レイデオロ産駒では2頭目の特別勝ち馬となった。今回は重賞初挑戦、さらには初の右回りとなるので、力試しの一戦といえる。

 年が明けてから勢いの出てきたレイデオロ産駒だが、JRA重賞は3頭が走り、弥生賞のトロヴァトーレの6着が最高着順。このままではクラシックに出走馬なしとなりかねない。ここでペッレグリーニが救世主となれるか。種付けシーズン真っ最中の父の後押しとなるタイトル奪取を期待したい。