インドネシアのシン・テヨン監督【写真:ロイター】

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グループ2位までは無条件で決勝トーナメントへ、注目の直接対決

 サッカー日本代表は24日、カタールで行われているアジアカップでインドネシアとのグループリーグ最終戦に臨む。グループDではすでに、イラクの1位と決勝トーナメント進出が決まっており、残るは両国の2、3位争い。インドネシアを率いるのは、韓国人のシン・テヨン監督で「日本は私が一番よく知っている」と自信を見せているという。

 韓国メディア「SPOTV NEWS」が「日本を捕まえてベスト16に挑戦、シン・テヨン監督は『日本は私が一番よく知っている』と自信」という記事で伝えている。

 記事が伝えたのは前日会見の模様だ。インドネシア代表の会見には、シン・テヨン監督のほか昨季まで2年間東京ヴェルディでプレーしたプラタマ・アルハンも参加した。記事によると、アルハンから日本情報の提供はあったのかという質問に指揮官は「助言してくれたことはない。日本サッカーは私がはるかに知っている」と笑って応じたという。

 韓国代表と年代別代表を指揮し、所属していた城南一和でも選手、監督として日本のチームとは何度も対戦している。記事は当時から「予期せぬ強豪に勝つ才能を発揮していた」と指摘。2018年にはロシアで行われたワールドカップで、当時世界ランキング1位のドイツを2-0で破ったことがある。

 ただ今回は、日本が世界ランキング17位なのに対し、インドネシアは142位と不利は否めない。シン・テヨン監督は「選手時代から指導者となっても、日本とは数多く対決した。現在は日本が私たちよりいいチーム。学ぶという感じで良い試合をしたい。大きな大会で日本と戦える感慨を新たにしている」と口にした。

 日本はイラクに1-2で敗れ、グループ1位通過が不可能になっている。記事は「インドネシアに勝ち、組2位でメンツを守ろうという目標がある」と指摘。イラク戦が日本攻略の参考になるかという質問に対しシン・テヨン監督は「イラクとインドネシアはフィジカルなどが違う、私たちは違った角度から日本戦の準備をしている」「イラクがうまくやった部分を踏襲することはできない。違う方向から日本戦に臨みたい」と、イラクとは違った日本攻略法の存在を示唆した。

 記事は、インドネシアがアジアカップで決勝トーナメントに進めば史上初の偉業となると伝えている。ベトナムを1-0で下し、日本とは同じ勝ち点3。グループAで3位の中国(勝ち点2)を上回っている。各グループの3位国のうち、上位4カ国は決勝トーナメントへ進出できる。

(THE ANSWER編集部)