X(旧Twitter)の創業者であるジャック・ドーシー氏が率いる決済サービス企業「Block」が、2023年12月8日に、自身が保有するビットコインをハードウェア内に保管するハードウェア・ビットコイン・ウォレット「Bitkey」を世界95カ国でリリースすることを発表しました。記事作成時点でBitkeyは予約受付中で、価格は150ドル(約2万1000円)です。

Bitkey: self-custody bitcoin wallet

https://bitkey.world/en-US



Self-Custody Bitcoin Wallet Bitkey, Built by Block, Inc., Launches Globally, Widening Access to True Financial Ownership | Business Wire

https://www.businesswire.com/news/home/20231207228680/en/

Block announces preorders for Bitkey bitcoin wallet - Blockworks

https://blockworks.co/news/self-custody-wallet-launches-worldwide

Block releases Bitkey hardware wallet to 95 countries… kinda | TechCrunch

https://techcrunch.com/2023/12/07/block-releases-bitkey-hardware-wallet-to-95-countries-kinda/

Blockが発表したハードウェア・ビットコイン・ウォレット「Bitkey」の見た目はこんな感じ。薄型の六角形のデバイスで、表面下部にはロック解除のための指紋センサーが搭載されています。



ユーザーは、Blockが提携している仮想通貨取引所のCoinbaseやBlock独自の決済ツール「Cash App」を利用してビットコインを購入したり保有するビットコインを転送したりできます。なお、その他の場所からのビットコインの転送、および購入機能は段階的に展開されていくそうです。

Blockは「Bitkeyのような自己管理型のハードウェア・ウォレットを使用することは、仮想通貨を取引所などで保管するよりも安全です」と主張。実際にBitkeyでは、ユーザーがスマートフォンやハードウェア、またはその両方を紛失した場合に備えて、モバイルアプリやハードウェアデバイス、および一連の回復ツールが含まれているとのこと。



Bitkeyでは「ハードウェアウォレット」「モバイルアプリ」「Bitkeyのサーバーに保管されたキー」の3種類のキーを用いてビットコインを保護可能です。万が一Bitkeyやスマートフォンを紛失した場合は、サーバー上のキーを用いてアカウントの回復が可能になるとのこと。また、保有するビットコインへのアクセスには、3つのキーのうち2つにアクセスする必要があるため、ユーザーの許可なくBlockがユーザーのビットコインを操作することは不可能とされています。

さらに、Bitkeyを用いると、ユーザーがスマートフォンアプリで1日当たりの支出制限を設定することも可能です。この機能は、ユーザーがBitkeyを常に持ち歩く必要がなく、外出先でも安全に過ごすことを可能にします。つまり、たとえ第三者がユーザーのスマートフォンにアクセスしたとしても、ユーザーが保有するビットコインの全てを盗み出すことなどは不可能というわけです。



Bitkeyは2024年2月〜3月にかけて出荷が開始される予定で、150ドル(約2万1000円)で予約可能です。なお、Bitkeyはアメリカやイギリスを含む95カ国で予約可能ですが、記事作成時点で日本からの予約には対応していませんでした。