PSGでプレーするキリアン・ムバッペ【写真:ロイター】

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高額な年俸、年齢、ネガティブな風潮などが理由に挙がった

 スペイン1部レアル・マドリードはこの数年トップターゲットとなっていたフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペの獲得を断念したようだ。

 スペインのラジオ局「Cadena SER」が報じている。

 ムバッペは2022年、レアルへの移籍が確実視されていたなかでPSGと契約を延長。周囲の予想を裏切り、フランス王者に残留した。しかし、その後も移籍の噂が消えることなく、新契約が満了を迎える2024年にフリートランスファーでレアルに加入するだろうと報じられていた。

 だが、レポートによれば、来年の夏にムバッペが3年目の延長オプションを行使せず、PSGを退団することになっても、レアルは獲得に動く予定はないという。同選手の契約状況にかかわらず、もうその動向を追いかけることはなくなったのだという。

“白い巨人”がムバッペの獲得を断念する理由は3つあり、1つはムバッペの高額な年俸。2つ目は来年12月で26歳となることからクラブの移籍ポリシーに反すること。そして3つ目は、過去2度の移籍市場でPSG残留を選んだムバッペの決断がレアル関係者の間にネガティブな風潮を作り出したことだという。財政面、クラブの戦略、そしてクラブへ与える影響の観点から、もはやレアルはムバッペに対する関心を失いつつあるようだ。

 既定路線とも見られていたムバッペのレアル移籍は、夢物語のまま幕を閉じることになってしまうのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)