400万円のハンドルぶん投げたF1レーサーに批判 シューマッハ弟「あれはダメ!謝罪望んだが…」
元ドライバーのラルフ・シューマッハ氏も苦言
自動車レースのF1カタールGPで、予選17番手に終わったドライバーが激怒してチームスタッフを突き飛ばす様子が報じられ、波紋を広げている。元ドライバーで、ウィリアムズやトヨタで活躍したラルフ・シューマッハ氏も苦言を呈したと伝えられた。
欧州スポーツ専門局「ユーロスポーツ」ドイツ語版が「ラルフ・シューマッハ、カタールGP予選後のランス・ストロールを批判」という記事で伝えたもの。
ランス・ストロール(アストンマーティン)は6日に行われたカタールGPの予選で、Q1敗退を喫し17番手に沈んだ。その後マシンから降りる際にハンドルを放り投げ。奥に引き上げる際には自身のトレーナーのヘンリー・ハウを突き飛ばしている姿がカメラに捉えられた。
記事は、ドイツの衛星放送「Sky」でエキスパートを務めるシューマッハが「あれは絶対にダメだ!彼がみんなに謝罪することを望んでいたが、どうやらそれをしなかったようだね」とストロールの身勝手な行動を厳しく批判したと伝えている。
さらに「彼はハンドルをぶん投げたが、あのハンドルは一つ2万500ユーロ(約394万円)する。それがぶつかったことでマシンの塗装も傷つけてしまった」と指摘した。
記事は一方で、アストンマーチンのマイク・クラック代表が事態の鎮静化を図り、「そういうことはサッカーでもある。ユニホームやボトルを投げ捨てたり、交代を告げられた時に監督と手を合わせなかったりする選手がいる。スポーツはそういう感情の中に生きているものだ。チーム内では全く問題になっていない。話し合って解決している」と語ったと伝えている。
ストロールは決勝でも11位で、ポイント獲得を逃した。今後騒動はどのような方向へ向かうだろうか。
(THE ANSWER編集部)