時給3500円も「最も強烈で過酷」な仕事とは? Xで盛り上がるアルバイト体験談
人生で誰でも一度は経験するであろうアルバイト。バイトとして働く理由は人それぞれですが、経験者が多い分、バイト先での体験談はX(Twitter)上に次々と投稿されています。
ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」、今回は「アルバイト体験」について掘り下げます。
時給3500円は魅力だけど...体力を削る極寒の「アイス工場」
Xでよく盛り上がるバイトの話題はいろいろありますが、中でも定番のひとつが「きついバイト」です。
「きつい」にもいくつか種類があり、まず挙げられるのが「肉体的にきつい」というもの。最近でも、あるユーザーの過酷なバイト体験談が注目されました。
時給3500円だけど最も強烈で過酷なバイト「アイス工場」が気になる→冷凍庫系のヤバい体験談が集まる - Togetter
そのバイトとは「アイス工場」。投稿主は学生時代に体験したそうで、マイナス30度の冷凍倉庫内でひたすらアイスを運ぶ作業を4時間続けたとか。
時給3500円と非常に好待遇と思えますが、実際は防寒服を着ても耐えられないレベルの寒さの中で、働かねばならないところが時給の高い理由となっているのでしょう。投稿主曰く「4時間が限界」も納得です。
経験者からも「寒いんじゃなくて『痛い』」「自分の息でまつ毛が凍る」など、極寒での労働は想像以上に過酷な様子。時給は魅力的ですが働くには覚悟がいるようで、日頃から従事している方々に敬意を感じてしまいます。
単純作業が続くバイトは向き不向きがある?
「きついバイト」で肉体的な過酷さとともに挙げられるのが、「精神的にきつい」というタイプ。やはりこちらもXで話題になりました。
温厚な先輩「単純作業の短期バイトのキツさに比べたら社員の嫌味なんてそよ風みたいなもん」コンベア作業は向き不向きある - Togetter
投稿主は漫画家で、以前働いていたバイト先でのエピソードを漫画にして投稿していました。そのバイト先には温厚な先輩がいて、いつも何かと「ウザ絡み」をしてくる社員も上手にいなしていたそう。そこで「腹は立たないんですか?」とたずねたところ、先輩はかつてバイトをしていた「夜のパン工場」の話を始めたといいます。
ベルトコンベアーから流れてくるあんぱんにゴマをのせるため、てっぺんを少しだけへこませる仕事なのだとか。
一見、簡単に思えますが、朝までひたすら単純作業を続けた結果、その先輩は自分が何をしているのかわからくなるトランス状態に陥ったとか。隣でゴマをのせていた人に至っては、何かを叫んで工場を飛び出したまま戻らず...。「あの時のキツさに比べたら社員の嫌味なんてそよ風」と語る先輩に、投稿者は何やらすごみを感じたそうです。
同じようなバイトを経験したユーザーからは、「二度とやりたくない」と共感のコメントが多数。中には「目の前のあらゆるものがベルトコンベアーに乗ってゆっくり流れてくる」と幻覚に襲われたというユーザーもいました。
作業自体は簡単でも、長く続けば精神的に参ってしまうのも理解できます。一方で、単純作業の仕事は向き不向きがあるという声も見られ、天職に感じる人もいるかもしれません。
大切なワンちゃんを亡くした学生バイトに職場の対応は...
ここまで「きついバイト」を紹介しましたが、つらいことばかりではありません。
たとえば自分が何かトラブルに遭った時、職場の仲間たちによる優しさに触れるケースもあります。Xでも、あるバイト先で起きた思いやりを感じるエピソードに注目が集まりました。
いつも元気な学生バイトが泣き顔で「昨日家のワンちゃんが亡くなって...」と出勤してきたので急いで帰した「動物も家族ですから」 - Togetter
投稿主が働いている職場には、いつも元気いっぱいの学生バイトがいるそう。ところがある日の朝、様子がおかしいので事情を聞くと、愛犬を亡くしてしまい昼に火葬が行われる模様...。大切な家族を失った悲しみで元気がなかったようです。
実はこの職場は犬を飼っている人たちが多く、学生バイトの心情をすぐに察して「人足りんとか関係ない!なんとかするから帰りなさい!!」と対応。翌日、学生バイトは「おかげでちゃんとお別れすることができました!」と、いつもの元気を取り戻したそうです。
このエピソードを読んだユーザーからは「おもいやりが大切ですね!困った時はお互い様」と、職場の対応を称賛するコメントが続々と届きました。さらに「ワタシの職場の課長も『大切な家族のことなので休んでください』と言ってくれたので(愛犬と)お別れができました」と、同じ体験談を語るユーザーも。
従業員の気持ちを汲み取ってくれるこうした職場は、まさに「働きやすい職場」と言えるのではないでしょうか。
ある声優事務所に存在する「アルバイト制度」とは
働く人たちの気持ちを汲み取ってくれる職場の例として、もうひとつXで話題になったエピソードを紹介します。
その職場とは「声優事務所」。近年「なりたい職業」ランキングでも上位に位置する人気職業で知られています。一方で、人気ゆえに競争も激しく、声優の仕事だけで生活できる収入を得られる人はごくわずかという厳しい現実も。
ある声優事務所は、収入が厳しい声優はグループのバイトができる「変なバイトよりクリーン」 - Togetter
Xで注目を集めたのは、ある事務所に所属している声優がラジオで語ったバイトに関する話でした。その事務所では所属声優が生活に困らないよう、事務所の属するグループ会社でアルバイトができる制度があるのだとか。今をときめく声優も、頭角を現すまでお世話になったそうです。
ユーザーからも「いろんな意味で守られてるのはありがたい」「雇用主としての責務を全うしてるの偉くね?」などと、好意的なコメントが相次ぎました。また、「変なバイトしなくて良いようにという配慮らしいですね」「違う仕事するより調整しやすそう」と、事務所側のメリットを考える声も見られました。
たしかに、目の届く範囲でのバイトなら所属声優の安全を確保できるだけでなく、声優たちのスケジュールも管理しやすくなるのかも。さまざまな点からよく考えられたアルバイト制度と言えそうです。
Xで見られる体験談からは、募集告知などに書かれた情報だけでは読み取れない、詳しいアルバイトの内容を垣間見ることができます。これらの情報を参考に、自分にその仕事が合うかどうか、吟味することができるかもしれません。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。
【まとめ一覧】
時給3500円だけど最も強烈で過酷なバイト「アイス工場」が気になる→冷凍庫系のヤバい体験談が集まる - Togetter
温厚な先輩「単純作業の短期バイトのキツさに比べたら社員の嫌味なんてそよ風みたいなもん」コンベア作業は向き不向きある - Togetter
いつも元気な学生バイトが泣き顔で「昨日家のワンちゃんが亡くなって...」と出勤してきたので急いで帰した「動物も家族ですから」 - Togetter
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