パリのロブション出身大御所シェフによる集大成！地域に根ざした温かなフレンチがオープン（東京・尾山台）

2023年9月3日 7時0分

「食べログ」に新しく登録されたお店の中から『注目のお店』をご紹介。今回は尾山台にオープンした「ジョエルロブション」出身のベテランシェフによるフレンチレストラン。

〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載！

RAMAGES Nouvelle Vie（東京・尾山台）

2023年7月、尾山台駅から徒歩4分ほどの場所に、南青山にあったフレンチレストラン「ラマージュ」にて一時代を画した依田輝明シェフによる新店舗「RAMAGES Nouvelle Vie」（ラマージュヌーヴェルヴィ）がオープンしました。

依田氏はフランス国内にて修業を積み、帰国後は東銀座「アンリ―」、銀座「レ・ザンジュ」の料理長などを務めました。そして1994年に「ラマージュ」のオーナーシェフに就任し、2015年からは「ラマージュ」の閉店を機に「Restaurant Lounge Uncle Hat」のオーナーシェフとして、和の食材を取り入れた日本のアクセントを感じられるエレガントなフランス料理を提供してきました。60代となり引退も頭をよぎったそうですが、フランス料理の集大成として、新たな世界、人生観をテーマにした新店を出店。これまでは大勢のスタッフと共に営んできましたが、今後は兄弟2人で、町場の中で本格的なフランス料理を気取らずに味わえる、地域に根ざしたお店を目指したいと考えたそうです。

店舗は、依田氏の自宅から比較的近い場所を探していたところ、尾山台で良い物件に巡り合い、出店を決めたそう。2階に位置する店舗はガラス張りで見晴らしが良く、明るい雰囲気です。木の温もりを感じる温かな空間には、2名用のテーブルが2卓と、4名用のテーブルが1卓、臨場感も味わえるカウンターが6席。ほどよいスペースが取られているので、ゆったりとくつろいだ時間を過ごせそうですね。

ランチのおすすめコースは「Cheverny（ショベルニー）」4,500円。前菜、スープ、メイン、デザートに食後のドリンクがついたコースです。前菜は「フォアグラと鴨のテリーヌ」や「エゾアワビとエビのソティー旬の鴨川野菜のサラダ仕立て」などから、メインは「鳥取県産銘水で育った大山鶏と信州久四郎米ベーコンのパートフィロー包み」や「岩手県産氷温熟成姫豚のロースソティー」などからそれぞれ好きなものを選ぶスタイルになっています。もう少し手軽に楽しみたい方には、スープとメイン、ドリンクの「Chaumont（ショーモン）」2,800円も用意されています。

ディナーは5品で構成される6,500円のコースのみ。ランチもディナーも、この価格でこの内容？と驚くような、しっかり手の込んだ料理ばかり。税込かつサービス料なしでベテランシェフの料理が味わえ、コストパフォーマンスは抜群です。

また、ディナータイムは20時以降に限り、アラカルトとワイン、といったワインバーのような楽しみ方もできるようになっているとのことで、ますます気軽に立ち寄ることができますね。

フレンチの大御所とも言われる依田氏による王道のフランス料理は、食べた人を笑顔するものばかり。食を通してゲストの幸福な時を創り出す、気軽に楽しめるフレンチレストラン。きっと近くにあったら毎日通いたくなるような、素敵な新店です。

食べログレビュアーのコメント

『コースは２種。Chaumont(ショーモン）とCheverny (ショベルニー）。
選んだのは、Cheverny (ショベルニー）。前菜とメインはプリフィクス。
素敵なショウプレは、クリストフル！

【飲み物】
『ペリエ』

【前菜】
『北海道産ほたて貝の表面カリカリ焼きミキュイ　タスマニア産サーモンの黒コショーの香りあぶり　グレープフルーツ添え』
北海道産ほたて貝は表面カリっとポアレにして、タスマニア産サーモンは炙りにしてから、絶妙な火加減でミキュイ仕立てに。下には、クスクスを添えて。グレープフルーツのソースを添えて。とろけるようなレア感のあるサーモンに、爽やかなグレープフルーツのソースがなじみます。

【パン】
『バゲット』

【スープ】
『とうもろこしのビシソワーズ　ヨーグルト風味　シェリー酒のコンソメジュレ添え』
滑らかに濾したとうもろこしのスープにコンソメジュレとヨーグルトを添えて。美しいパリソワール仕立て。とうもろこしのシンプルな美味しさの極みを味わうことができます。

【メイン料理】
『鳥取県産銘水で育った大山鶏と信州久四郎米　キャベツ包み　大葉の香り　赤ワイン風味ソース』
大山地鶏、ブイヨンで炊いた信州久四郎米のリゾット、野菜のみじん切りとともに大葉、キャベツで巻いて、こんがりと。赤ワインソースと黒コショウを惹いて。
火入れしたことで甘くなったキャベツに中はしっとりと火入れした鶏と野菜，その旨味が溶け込んでなじむリゾの美味しさ。大葉の爽やかな青みがアクセント。ソースは赤ワイン風味、コク深いデミグラスのようでまた鶏によく寄り添います。
ガルニは、ズッキーニ、パプリカ、白なす、のソテー。

【本日のデザート】
『ココナッツブラマンジェ、イチゴミルクアイス、京都丹波のメロン』
ココナッツブラマンジェにはマンゴーソース、イチゴミルクアイス、フレッシュな京都丹波のメロン、イチゴを添えて。ベリーのソースとともに。ココナッツのブラマンジェは、フルフルとほんのり甘くて、フレッシュな果実とともにはかなく消えていきました。

【カフェ】
「コーヒー」

こんなに素晴らしい心のこもったフランス料理を久しぶりに頂いたかもしれません。名シェフの素晴らしいお料理をいただけるありがたき幸せ、しかも採算度外視！！ムッシュもお店もエレガント、しばらく通うことになりそうです』（parisjunkoさん）