批判相次ぐ慶應の応援マナー…“大きすぎる応援”に対する高野連の見解は
8月23日に行われた「第105回全国高等学校野球選手権記念大会」の決勝戦で、宮城県代表・仙台育英高校との対戦を制した神奈川県代表の慶應高校。
見事107年ぶりの優勝という快挙を成し遂げた同校に、SNSでは《慶応優勝おめでとう!!》《慶応、107年ぶりの優勝おめでとう》と祝福の声が続々。また櫻井翔(41)が《“甲子園を制し、日本一になる“歴史にその名を刻む姿を見ることが出来て、言葉もありません》というコメントを発表するなど、OBや関係者たちからも喜びの声が上がっている。
しかし、ネット上で物議を醸していることも――。それは、慶應高校サイドの応援マナーだ。
たとえば慶應高校が守備の際、仙台育英が三振やアウトになると大きな歓声が上がっており、《慶応の応援すごいのはわかるけど、育英の選手が三振になった時にすげーでかい声で「ワアア!」になるのはどうなの?》《せめて慶応守備のとき声抑えてもらってもいいですか、、、、単純に不快です、、、》などの意見が。
また、立って応援したり肩を組んで横揺れしたりする姿が散見され“邪魔だった”との指摘も相次いでいた。実際、球場では「立ち上がっての応援は、他のお客様ご迷惑となることもありますので、ご注意ください」「応援は後方のお客様のご迷惑にならないよう、十分ご配慮ください」という注意喚起がアナウンスされていた。
「公益財団法人 日本高等学校野球連盟」(以下・高野連)が定めている「第105回 全国高等学校野球選手大会」の学校関係者向け「応援に関する注意事項」では、「マナーを守った節度ある応援」が求められており、そこには守備中の応援について《座ったまま、拍手のみで》《「がんばれ」などと集団で声を合わせる応援もできません》と綴られていた。
今回問題になった“応援マナー”について、高野連はどのように考えているのだろうか? 本誌が高野連に見解について問い合わせたところ、「『応援に関する注意事項』については、学校側がアルプススタンドにおいて、学校の管理の下、応援する際にお願いしているものであり、同スタンド以外の座席で観戦される皆様に周知しているものではありません」と守備中の声援などについてのルールに関しては、一般観客に対して周知しているものではないとした。
しかし、「アルプススタンド以外の座席については、今回に限らず、周りの方に迷惑をかけないようにご観戦いただく旨、お願いしています」と、観客への配慮も求めていた。