インテルが終盤の2発で逆転勝利! PSGは未勝利で日本ツアー終了、ネイマールも出番なし

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『Paris Saint-Germain/Inter Milan JAPAN TOUR 2023』の一戦が8月1日に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG)とインテルが対戦した。

 東京の『国立競技場』で、欧州の強豪同士の一戦が実現した。PSGは来日後2試合を消化。7月25日に行われたアル・ナスルとの一戦をスコアレスドローで終えると、28日に行われたセレッソ大阪との試合は2−3で敗北を喫した。対するインテルはこれが今夏の日本ツアー2試合目。同27日に行われたアル・ナスルとの一戦は、先制を許しながらも今夏新加入したダヴィデ・フラッテージが同点ゴールを挙げ、1−1のドローで終わっていた。

 両クラブにとって今夏の日本ツアー最終戦に向けて、スターティングメンバーには主力級の選手がズラリと顔を揃えた。PSGはネイマールこそ3戦連続のベンチスタートとなったものの、マルキーニョス、アクラフ・ハキミ、ヴィティーニャらが先発入り。今夏の新加入選手としてもリュカ・エルナンデスやマルコ・アセンシオなど5名がスタメンに並んでいる。一方、インテルも今季より新キャプテンに就任したラウタロ・マルティネスを筆頭に、ハカン・チャルハノール、フェデリコ・ディマルコ、ニコロ・バレッラらが先発。今夏新加入したマルクス・テュラムもスタートからプレーする。

 試合は立ち上がりからPSGが攻勢を強める。14分にはペナルティエリア手前で前を向いたマヌエル・ウガルテが浮き球のパスを送ると、抜け出したカルロス・ソレールがペナルティエリア左に侵入。深い位置からマイナスに折り返すと、最後はアセンシオが左足で狙ったが、シュートは右ポストに嫌われた。直後の17分には左に流れたアセンシオがマイナス方向へパスを繋ぎ、最後はファビアン・ルイスが右足でフィニッシュまで持ち込んだものの、シュートはGKにキャッチされている。

 序盤はPSGが悪くない攻撃を披露したものの、徐々にインテルもシュートシーンを作っていく。20分、引いた位置でディマルコからのパスを受けたラウタロが右足でミドルシュート。ここはGKジャンルイジ・ドンナルンマに阻まれる。28分にはペナルティエリア手前で得たフリーキックをチャルハノールが狙ったものの、シュートはGKの正面へ飛んでしまった。

 前半の終盤に差し掛かるとインテルの組織的な守備が輝きを見せ、付け入る隙を与えない。なかなかPSGはゴール前にボールを運べなかったものの、インテルの攻撃時にもチャンスの数は限られており、前半はスコアレスで終了した。

 後半に入っても両チームにメンバーの変更はなく、前半と同じ面々で戦っていく。後半の立ち上がりはインテルが前に出るシーンが目立ったが、57分にはPSGにビッグチャンス。ウォーレン・ザイール・エメリがボールを運んで右に付けると、ペナルティエリアに入ったヴィティーニャが右足フィニッシュ。ファーサイドを狙った一撃はわずかにゴール左に外れた。

 その後も拮抗した展開が続いたものの、64分に均衡が破れる。敵陣中央のスペースでボールを受けたヴィティーニャが前を向くと、時間をかけずに右足を振り抜く。狙い澄ました一撃がゴールに突き刺さり、PSGが先手を取った。

 1点を追いかけるインテルは79分、ステファノ・センシが門を通す斜めのパスを送ったところから攻撃がスタート。セバスティアーノ・エスポジトが右に繋ぐと、待っていたフアン・クアドラードが縦突破から右足シュートを放つ。ニアサイドを狙った一撃はGKドンナルンマに弾き出された。チャンスを逃したインテルだったが、直後の81分、中盤でのボール奪取から再び攻撃へ。右サイドでクアドラードからのパスを受けたダヴィデ・フラッテージがスペースをドリブルで持ち運び、相手を引きつけてペナルティエリアにパス。最後はエスポジトが右足でファーサイドへ流し込み、インテルが試合を振り出しに戻した。