「ハコカラ」の音漏れが話題に(公式サイトより)

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「ハコカラ楽しかったけど外に音が漏れてるの知らなかったよ...!!!」――映画館「イオンシネマ」に設置されている一人用カラオケボックス「ハコカラ」をめぐり、利用者から戸惑いの声が相次いでいる。

J-CASTニュースの取材に対し、そのうちの一人は「もう少しだけでも防音対策してほしい」と述べる。

「20m位離れていてもモロ聞こえてくる」

「ハコカラ」は、イオンシネマを運営するイオンエンターテイメント(東京都港区)が展開している。2018年12月ごろから各地のイオンシネマに広がった。電話ボックスのような形状で、カラオケ通信システムとヘッドフォン、マイクが備わっている。1曲100円で歌うことができ、映画の待ち時間や買い物のついでに手軽に利用できるとしている。

あるツイッターユーザーが2023年6月16日、「映画館前にあったこれ、めっちゃ外に歌声聞こえてて震えた」と言及し、注目を集めた。

ツイッターでは以前から、利用者の間で「音漏れしてて恥ずかしかった」「設計間違ってるでしょ」といった感想があがっていた。周囲に声が響いていたという声もある。

「イオンシネマのハコカラすっごい声漏れてない?全然防音じゃないよあれ」
「紅蓮花をめちゃくちゃ熱唱してる人がいて、20m位離れていてもモロ聞こえてくるんだけど」
「音が駄々漏れで4階にあるのに2階にまで聞こえてんのやばすぎでしょうるさいわ」

J-CASTニュースは、実際に利用したとするツイッターユーザー2人に感想を尋ねた。

「妻から『めちゃくちゃ聞こえてた』」

20代男性は6月中旬、家族でイオンモールに訪れ、映画館に隣接するハコカラを弟と利用した。その間、妻は映画館の隣にあったペットショップにいたという。

「歌い終わったあと妻のいるペットショップまで行くと、妻から『めちゃくちゃ聞こえてた、響いてた』と聞いて、天井が吹き抜けだから、そんなもんかと思いつつ、近くのケータイショップの店員さんからの視線は少し恥ずかしいという気持ちもありました」

音漏れを気にせず歌うことができれば、利用者も増えるのではないかと推察する。

4月に利用したという10代の男性は、友達が外から撮影した動画を見て音漏れに気が付いた。記者が実際に動画を確認すると、中で歌う男性2人の声がそのまま聞こえてくる状態だった。男性は「中からこんな聞こえるとは全然思わなかった」と振り返り、運営に対しては「もう少しだけでも防音対策してほしい」と望む。

「ハコカラ」の防音性について十分な検討は行われたのか。J-CASTニュースはイオンエンターテイメントに取材を申し込んだが、「今回の取材はお断りさせていただきたい」との返答だった。