三菱ケミカルグループ<4188.T>は上値追い継続。大幅高で5月29日高値(837円90銭)を上抜け、年初来高値を更新した。前23年3月期は新型コロナワクチン事業撤退に伴う減損損失などの影響で最終大幅減益を余儀なくされたが、今期は前期比同水準を予想しており、業績に対する懸念はひとまず落ち着きをみせている。また、同社は株主還元拡充の方針を掲げており、今期配当は増額を計画する。堅調な業績見通しが株価を下支えするなか、前週末23日に世界的なリチウムイオン電池用正極材メーカーの韓国L&Fと協業検討を開始すると発表。これを手掛かりに買いを入れる動きが強まったようだ。

出所:MINKABU PRESS