26日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は反発した。米国景気の先行き懸念を背景に、米長期債相場が上昇(金利は低下)した流れを引き継いだ。日経平均株価の下げが一服したこともあって、買い一巡後は上げ幅を縮小した。

 25日に発表された米国の4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数が前月から低下し、市場予想を下回った。低調な経済指標の発表が相次ぐなか、米国債券市場では、債務上限の引き上げを巡る警戒感から3カ月物の財務省短期証券の利回りが急上昇したが、長期金利の指標となる新発10年債利回りは大幅に低下した。

 日本の財務省が26日に通告した2年債入札は、海外投資家などによる担保需要が見込まれ、無難に通過するとの見方が広がっている。米国市場では決算を発表したマイクロソフト<MSFT>やアルファベット<GOOG>の株価が時間外取引で上昇。今晩の米国株式相場が持ち直しに向かうとの見方が広がり、債券先物の上値を圧迫する要因となったようだ。

 先物6月限は前営業日比22銭高の147円96銭で午前の取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回りは同0.015%低い0.460%をつけた。

出所:MINKABU PRESS