【海外発!Breaking News】乳がんと診断された猫 “5本の脚”が注目され、治療費の寄付が続々と集まる(米)<動画あり>
アメリカ在住のある女性は障がいを抱える猫を飼っているが、その愛猫が乳がんと診断され、高額の治療費が必要になってしまった。しかし飼い主がSNSやクラウドファンディングサイトで寄付を募ったところ、猫が5本の脚を持っていたことから治療費の支援が続々と集まるようになった。米ニュースメディア『Newsweek』などが伝えている。
【この記事の他の写真を見る】
米テネシー州ナッシュビル在住のジュリア・ウィリフォードさん(Julia Williford)が、7歳のメスの飼い猫“ルー(Lu)”の動画をTikTokに投稿したところ、注目を集めた。ルーは5年前、ジュリアさんがニューヨークの動物保護施設から引き取ったそうだ。
実はルーには生まれつき脚が5本あり、腰のあたりの背骨から余分に脚が1本生えていた。ジュリアさんは“オリバー(Oliver)”という猫をすでに飼っていたが、ルーの人懐っこい性格に心奪われ、家族に迎えることにした。
ルーは余分な脚のせいで、普通の猫のように速く走ったりジャンプすることができないという。それでもルーは歩くことができ、5本の脚が生活に支障が出ることもなく、健康に影響を及ぼすこともなかった。
しかし2022年9月、ジュリアさんは年齢を重ねたルーの最善のケア方法についてアドバイスを求め、地元の動物病院「Nashville Veterinary Specialists」にルーを連れて行ったところ、乳がんと診断された。もし手術を望むなら腫瘍専門獣医のところに行くようにと言われたため、ジュリアさんはテネシー州内のすべての腫瘍専門獣医に電話をかけたそうだ。そして数か月以内に診てくれる獣医を1人見つけ、その獣医が働く「テネシー大学小動物病院」で診てもらうことができたが、ルーは乳腺を摘出する必要があり、手術後もがんが転移しないように化学療法を受けなければならないと言われてしまった。その治療費は最大で1万ドル(約134万8000円)になるということだった。
ジュリアさんは高額な治療費の見積もりに、一瞬「自分は無力だ」と落胆してしまったそうだ。しかしジュリアさんは、家族同様に愛してきたルーを諦めることは到底できなかった。彼女は当時の心境をこのように語っている。
「お金を失っても惜しいとは思わないけど、ルーを失ったら心底恋しくなることは分かっていました。ルーの命を救うために全力を尽くさなければ、後悔するに決まっていますから。」
そしてジュリアさんは、ルーの治療費を補うためTikTokにルーの動画を投稿して支援を呼びかけるとともに、クラウドファンディングサイト「GoFundMe」に専用ページを開設した。この時ジュリアさんは、ルーが5本の脚を持っていることから「TikTokでルーの人気に火がつくのではないか」と感じたという。
TikTokでは、通常の猫とは少し異なるルーの行動に魅了された人たちから「かわいくてふわふわだね」「もっとルーについて教えて」といった声が寄せられた。また先月21日に投稿されたルーが床に寝そべっている動画は、これまでに1760万回以上も視聴されるほど注目を集た。
ルーの5本目の脚は、自らのがん治療の医療費を補うのに一役買うこととなり、「GoFundMe」には7000ドル(約94万3000円)の目標金額に対して、現在までに6300ドル(約85万円)以上もの寄付が寄せられている。そして治療費の目処がついたおかげか、ジュリアさんは今月14日に投稿した動画で「ルーの診察は6月16日で(問題がなければ)その翌日には手術ができる予定です」と報告し、「まだ先は長いけど予定が決まって本当に良かったわ」と明かしている。
そんなジュリアさんは先月28日、「GoFundMe」に追記したメッセージでお礼の言葉をこのように述べていた。
「寄付してくださった全ての皆さんに心から感謝します。今のルーに最高の治療を受けさせてあげることができると分かって本当に幸運だと思っています。」
「ルーは相変わらず元気で楽しそうに動き回っていて、朝に私が起きてすぐに抱っこしてあげないとずっと叫び続けるんですよ。」
ちなみにルーのように、障がいを持っていることで人気を博した猫は他にもいる。2021年9月には米フロリダ州在住の女性が飼っている後ろ足の麻痺した猫が、前脚だけを使ってものすごいスピードで餌のある場所まで駆け抜ける動画が話題になっていた。
画像は『Leggy Lu 2023年3月20日付TikTok「Finally introducing my five-legged fluff ball to the world.」、2023年3月21日付TikTok「Theres a full description of her medical conditions and the current health issues she faces on her GoFundMe page.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
【この記事の他の写真を見る】
米テネシー州ナッシュビル在住のジュリア・ウィリフォードさん(Julia Williford)が、7歳のメスの飼い猫“ルー(Lu)”の動画をTikTokに投稿したところ、注目を集めた。ルーは5年前、ジュリアさんがニューヨークの動物保護施設から引き取ったそうだ。
ルーは余分な脚のせいで、普通の猫のように速く走ったりジャンプすることができないという。それでもルーは歩くことができ、5本の脚が生活に支障が出ることもなく、健康に影響を及ぼすこともなかった。
しかし2022年9月、ジュリアさんは年齢を重ねたルーの最善のケア方法についてアドバイスを求め、地元の動物病院「Nashville Veterinary Specialists」にルーを連れて行ったところ、乳がんと診断された。もし手術を望むなら腫瘍専門獣医のところに行くようにと言われたため、ジュリアさんはテネシー州内のすべての腫瘍専門獣医に電話をかけたそうだ。そして数か月以内に診てくれる獣医を1人見つけ、その獣医が働く「テネシー大学小動物病院」で診てもらうことができたが、ルーは乳腺を摘出する必要があり、手術後もがんが転移しないように化学療法を受けなければならないと言われてしまった。その治療費は最大で1万ドル(約134万8000円)になるということだった。
ジュリアさんは高額な治療費の見積もりに、一瞬「自分は無力だ」と落胆してしまったそうだ。しかしジュリアさんは、家族同様に愛してきたルーを諦めることは到底できなかった。彼女は当時の心境をこのように語っている。
「お金を失っても惜しいとは思わないけど、ルーを失ったら心底恋しくなることは分かっていました。ルーの命を救うために全力を尽くさなければ、後悔するに決まっていますから。」
そしてジュリアさんは、ルーの治療費を補うためTikTokにルーの動画を投稿して支援を呼びかけるとともに、クラウドファンディングサイト「GoFundMe」に専用ページを開設した。この時ジュリアさんは、ルーが5本の脚を持っていることから「TikTokでルーの人気に火がつくのではないか」と感じたという。
TikTokでは、通常の猫とは少し異なるルーの行動に魅了された人たちから「かわいくてふわふわだね」「もっとルーについて教えて」といった声が寄せられた。また先月21日に投稿されたルーが床に寝そべっている動画は、これまでに1760万回以上も視聴されるほど注目を集た。
ルーの5本目の脚は、自らのがん治療の医療費を補うのに一役買うこととなり、「GoFundMe」には7000ドル(約94万3000円)の目標金額に対して、現在までに6300ドル(約85万円)以上もの寄付が寄せられている。そして治療費の目処がついたおかげか、ジュリアさんは今月14日に投稿した動画で「ルーの診察は6月16日で(問題がなければ)その翌日には手術ができる予定です」と報告し、「まだ先は長いけど予定が決まって本当に良かったわ」と明かしている。
そんなジュリアさんは先月28日、「GoFundMe」に追記したメッセージでお礼の言葉をこのように述べていた。
「寄付してくださった全ての皆さんに心から感謝します。今のルーに最高の治療を受けさせてあげることができると分かって本当に幸運だと思っています。」
「ルーは相変わらず元気で楽しそうに動き回っていて、朝に私が起きてすぐに抱っこしてあげないとずっと叫び続けるんですよ。」
ちなみにルーのように、障がいを持っていることで人気を博した猫は他にもいる。2021年9月には米フロリダ州在住の女性が飼っている後ろ足の麻痺した猫が、前脚だけを使ってものすごいスピードで餌のある場所まで駆け抜ける動画が話題になっていた。
画像は『Leggy Lu 2023年3月20日付TikTok「Finally introducing my five-legged fluff ball to the world.」、2023年3月21日付TikTok「Theres a full description of her medical conditions and the current health issues she faces on her GoFundMe page.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)