劇場版もヒットするなど、テレ朝を代表する人気シリーズ『科捜研の女』

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 ‘99年からスタートした人気ドラマシリーズ『科捜研の女』(テレビ朝日系)。

【写真】沢口靖子のフレッシュな朝ドラヒロイン時代

沢口靖子さん演じる、京都府警科学捜査研究所、通称科捜研の研究員・榊マリコが“科学は嘘をつかない”をモットーに、事件を解決に導くというストーリーで、シーズン22まで放送されています。マリコと内藤剛志さん演じる刑事・土門薫の“どもマリ”コンビによる友達以上恋人未満の関係性も視聴者に人気の要素のひとつです」(テレビ誌ライター)

火曜よる9時枠で異例の「1年5クール」ドラマ放送 

 固定ファンも多く、長寿番組となったシリーズではあるが、近年は苦戦が続いているようだ。

「昨年10月から始まったシーズン22では、それまで放送されていた夜8時台の木曜ミステリーから火曜夜9時の枠に移動し、『科捜研の女2022』とリニューアルされました。『相棒』と並ぶテレビ朝日の看板ドラマのひとつですが、視聴率は低落傾向。

 シーズン22では、新しい視聴者を獲得するため、おとぼけ感のあったテイストから大人の科学ミステリーというスタイルに変更。犯罪のトリックをより巧妙にし、高度な科学捜査を用いるスタイリッシュな形にしたり、“どもマリ”の掛け合いを以前より減らすなどのテコ入れをしましたが、長年のファンからは戸惑いの声があがっていました」(同・テレビ誌ライター)

 世帯視聴率は初回こそ11.9%を記録したが、2話以降は1桁台とテイストを変えても伸びなかった。番組の打ち切りや沢口の降板が定期的に報道されるのは、視聴率以外にも問題があるよう。

「撮影は京都にある東映の撮影所で行われています。出演者の交通費や滞在費などもかかるため、制作費がかさみます。テレビ業界全体の不況もあって、できるだけ経費を抑えたいところですが、長年一緒に作品を作ってきた撮影所を切るのも難しいです」(制作会社関係者)

 たびたび、動向に注目が集まる作品ではあるが、まだ終わりは迎えないようだ。

「今年8月から新しいシーズンを放送することが決定したようです。主演も沢口さんが継続して務めることになりました」(芸能プロ関係者)

 この新シーズンは今年8月から10月にかけて放送するようだが、テレビ朝日はこの枠を変則的なスケジュールで運用していくよう。

「一般的な連続ドラマのスケジュールは1年を4クールに分けて4作品のドラマを放送し、ドラマとドラマの間に当たる改編期には人気バラエティーなどの特番を挟みます。それを4月からは、全10話程度のドラマを1年5クールに分けて5作品を放送。特番をやめて、最終回の翌週には新しいドラマの初回を放送するという形になるようです」(同・芸能プロ関係者)

 テレビ朝日に『科捜研の女』の今後について問い合わせたところ、

「今後の編成に関してはお答えすることはありません」

 との回答だった。

 打ち切りや沢口降板などのさまざまな噂もあった科捜研だが、今年も継続することが決定。「鑑定してみましょう」と研究室に向かう白衣姿のマリコをまた見ることができそうだ。