今では引っ張りだこの鎌田 photo/Getty Images

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2017年にサガン鳥栖からフランクフルトへの移籍を決断してから6年。日本代表MF鎌田大地は世界的に有名なチャンスメイカーへと成長を遂げた。

現在は同じブンデスリーガのドルトムントへ移籍する可能性が騒がれており、フランクフルトの絶対的存在として高い評価を得ている。しかし、ここまでの道のりは決して楽なものではなかった。

独『DW』が5年前のことを振り返っているが、2018年夏の段階では当時の指揮官アドルフ・ヒュッターの構想に入れなかったのだ。結局そのシーズンはベルギーのシント・トロイデンへとレンタル移籍しており、当時は鎌田がフランクフルトの中心的選手になると予想するのは難しかった。

同メディアもゼロからヒーローへと鎌田の6年を振り返っているが、鎌田はシント・トロイデンで急激な成長を遂げてフランクフルトへ復帰。そこからドイツでの鎌田劇場がスタートした。

昨季にはヨーロッパリーグ制覇に貢献し、ブンデスリーガを代表するチャンスメイカーへと成長。加入当初はフィジカル面の課題が指摘されてきたが、今ではボランチからトップ下まで幅広い役割をこなすだけの力強さも手に入れた。もうデュエルが苦手な選手ではない。

避けられない運命だが、ドルトムントに移籍する場合はMF香川真司との比較はが加速するだろう。同メディアも香川のことに触れており、ドルトムント時代の香川は特別だった。2列目でプレイするならば、香川と比較される機会が増えるはずだ。鎌田にとっては負担かもしれないが、そんな議論が起きるレベルまで成長した証でもある。

果たして鎌田は香川にも負けぬインパクトを残せるのか。この6年で鎌田は大きな成長を遂げ、ステップアップの時を迎えようとしている。