カメラ目線を送るシロクマ(画像は『Metro 2015年12月25日付「Wait. Polar bears….breathe fire?」(Picture: Josh Anon/Solent News & Photo Agency UK)』のスクリーンショット)

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今月7日、北極で撮影されたシロクマの写真がTwitterに投稿され大いに注目を集めている。朝日が昇り始めたころに撮影されたと言い、真横を向くシロクマの吐く息が朝日に照らされてオレンジ色に染まり、まるで炎を吐いているように見えるのだ。この見事な構図の写真には、「素晴らしい写真だ」「ドラゴンみたい」など驚きや感心の声が多数寄せられているとインドのニュースメディア『The Indian Express』などが伝えた。

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話題の写真は「Massimo」というアカウント名のTwitterユーザーが今月7日に投稿したもので、「写真家のジョシュ・アノンさん(Josh Anon)は、朝日による逆光でシロクマの息が火のように見える完璧なタイミングを捉えました」という文が添えられていた。

絶妙なシャッターチャンスを捉え素晴らしい仕上がりとなったこの写真には大勢が驚いており、今月18日の時点で閲覧数が120万回を超えている。コメント欄には「これは凄いショットだ!」「こんな素晴らしい瞬間をシェアしてくれる写真家には感謝しかないよ」「良いタイミングで息を吐いたシロクマも素晴らしい」など絶賛の声の他に、「まるでアイスドラゴンだ」「シロクマがどうやって暖を取っているのか気になっていたよ」「北極の氷が溶けているというのはこれが理由かな?」などジョークを飛ばすコメントも寄せられた。

実はこの写真は2015年のもので、当時33歳だった米カリフォルニア州サンフランシスコ出身のジョシュさんが北極で小さなボートに乗っているときに撮影した。撮影前日、ジョシュさんは幸運にも獲物を仕留めたばかりのシロクマを発見し、そのシロクマが近くにいた他のシロクマから獲物を守るようにしていたという。

「あの2頭は素晴らしい被写体でしたね」と当時を振り返るジョシュさんは、翌朝の4時頃に「まだあのシロクマたちがいるぞ」という連絡を受け再びシロクマを撮影する機会が訪れたと明かした。それから3〜4時間ほどかけてゆっくりとシロクマを撮影しているとさらに2頭のシロクマがやってきて、合計4頭ものシロクマを撮影することができたそうだ。今回話題の写真を撮影した時にはシロクマとの距離はわずか15メートルほどしかなかったと言い、危険を冒しながらも撮影に臨んだジョシュさんの写真家としてのプロ意識が、時を経ても人々を大いに感動させる幻想的な写真を生み出したと言えるだろう。

ちなみに写真家が撮影した素晴らしい写真は過去にも話題を呼んでおり、シロフクロウが鋭い爪でマガモを掴み宙に舞い上がる狩りの瞬間を捉えた写真が大注目を集めていた。

画像は『Metro 2015年12月25日付「Wait. Polar bears….breathe fire?」(Picture: Josh Anon/Solent News & Photo Agency UK)』『Massimo 2023年2月7日付Twitter「Photographer Josh Anon captured the perfect moment in which the rising sun made this polar bear’s backlit breath look like fire」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)