後楽園ホールで行われたプロテスト、合格した那須川天心【写真:浜田洋平】

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ボクサー転向でB級プロテスト受験

 キックボクシング界の“神童”那須川天心が9日、東京・後楽園ホールで日本ボクシングコミッション(JBC)のプロテストに合格した。プロ格闘家としての実績を評価され、B級(6回戦以下)で実施。スパーリング、シャドー、筆記試験などを終えた。

 金髪の那須川は「よろしくお願いします!」と元気よく会場入り。100人近い報道陣や関係者が見守る異例の注目の中、計量は58キロだった。机に向かい、筆記試験でペンを走らせると、ボーダーラインの70点を大きく超える97点の高得点。「セーフ」と安堵の笑みでジェスチャーを取った。キレのあるスパーも披露。プロボクサーのテスト合格を手にした。

 プロテストはスパー、シャドー、計量、検診、ボクシング知識に関する筆記試験を実施。16〜34歳が受験でき、ライセンスは8回戦以上に出場可能なA級、6回戦以下のB級、4回戦にしか出られないC級が設定されている。アマチュア時代の実績などによってB級を受検できる選手もいる。

 24歳の那須川は、昨年6月の格闘技イベント「THE MATCH 2022」(東京ドーム)でK-1王者・武尊に5-0の判定勝ち。格闘技47戦無敗(キックボクシングは42戦)のままプロボクシングに転向する。今後は数々の世界王者や名ボクサーを生んだ名門・帝拳ジムに所属。ボクシングデビュー戦は4月に行われる見通しとされている。

(THE ANSWER編集部)