【海外発!Breaking News】「まだ生まれそうにない」と病院で追い返された妊婦 帰宅途中の車内で出産(英)
昨年12月30日、イギリスで暮らす女性が車の中で女児を出産した。前日から陣痛が始まっていた女性は規則的な痛みを感じるようになったため病院に向かった。だが助産師からは「まだ生まれる気配がないので自宅に戻ってください」と告げられたそうだ。そして帰宅途中に女性は助手席で破水し、そのまま車内での出産を余儀なくされた。『BBC』『The Mirror』などが伝えている。
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英ウェスト・ミッドランズ州のウォルソールで暮らすハンナ・ミッチェルさん(Hannah Mitchell、38)は昨年12月30日、病院から自宅に戻る車の中でルビー・ルーちゃん(Ruby-Lu)を出産した。
ハンナさんは12月29日の朝に陣痛が始まり、翌30日未明には出血が起こり規則的な痛みを感じるようになったためパートナーのフィル・ブライアンさん(Phil Bryan、38)と共にウォルソール・マナー病院(Walsall Manor Hospital)へ向かった。
そして病院に到着したハンナさんが助産師による診察を受けたところ、子宮口が十分に開いておらず「まだ生まれる気配はありません。一旦落ち着いて家に帰ってください」と告げられたという。
自宅まで4マイル(約6.4キロ)の道のりを戻ることになったハンナさんは当時の状況をこう振り返った。
「陣痛が始まってから病院に行く前に3回電話しました。その都度自宅で待機するように言われたのですが、もう我慢できなくて…。病院に着いて診察を受け、しばらく放置された後に子宮口が1センチほどしか開いていないので家に帰るように言われました。病院は空いていたし、ベッドも空いていたのになぜ病室で待てなかったのか理解できません。すでに規則的に陣痛が来ていたので、車へ戻る途中も2分ごとに立ち止まらなければなりませんでした。一時は死にそうなほどの痛みで、ずっといきみたい衝動に駆られていたんです。」
その帰宅途中にハンナさんは助手席で破水し、そのまま車内での出産を余儀なくされた。
フィルさんは999(緊急ダイヤル)に電話し指示を仰ぎながらハンナさんの介助を行い、何とかルビー・ルーちゃんを取り上げることができたという。
そして出産から8分後の午前2時22分に救急隊員4名と救急車2台が現場に到着し2人は病院へと搬送された。
フィルさんはその時の様子についてこう明かしている。
「ハンナが破水してから数分後にはルビー・ルーが生まれました。彼女はレギンスを脱ぐ暇もないほどで、すぐに頭が出てきたんです。私は片手で娘を抱き、もう片方の手でへその緒を握っていました。生まれたばかりの赤ちゃんは石鹸のように滑るので、落としてしまわないかビクビクしていました。一時はルビー・ルーが真っ青になってしまい、本当に怖い思いをしましたが、幸いにも救急隊員がすぐに駆けつけてくれて2人のケアをしてくれたので助かりました。また病院でのアフターケアも素晴らしかったです。」
健康状態が良好であることが確認された2人はその日のうちに退院し、現在ルビー・ルーちゃんは姉であるミリーアンさん(Millie-Anne、14)とミヤさん(Mya、10)と一緒に家族5人で仲良く暮らしているとのことだ。
ハンナさんは生後間もないルビー・ルーちゃんの様子について「体重6ポンド8オンス(2948グラム)で誕生した娘はミルクを飲んで眠ってゆっくりと過ごしています。彼女は本当にいい子で、会う人すべてに多くの幸せをもたらす夢のような存在です」と語る一方で、「出産時のことがトラウマになっていて、私はあの時のことをずっと考えています。本当にショックな出来事で、いまだに受け入れられずにいるんです。幸いにも私たち親子は無事で今は元気にしていますが、へその緒がちぎれたせいで出血していたかも知れないのですから」と話している。
なおウォルソール・マナー病院産科のジョー・ライト副部長(Jo Wright)は、今回の出来事について次のように述べている。
「ハンナさんの出産について、彼女が望んでいたものではなかったと聞き申し訳なく思っています。今回起きたことについては現在調査中ですが、私たちはハンナさんをサポートするため連絡を取りました。結果が明らかになり次第、ハンナさんと面会する予定です。そして今後は利用者のためにサービスを強化する所存です。」
画像は『BBC News 2023年1月5日付「Aldridge woman gives birth on drive after being sent home from hospital」(HANNAH MITCHELL)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)
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英ウェスト・ミッドランズ州のウォルソールで暮らすハンナ・ミッチェルさん(Hannah Mitchell、38)は昨年12月30日、病院から自宅に戻る車の中でルビー・ルーちゃん(Ruby-Lu)を出産した。
そして病院に到着したハンナさんが助産師による診察を受けたところ、子宮口が十分に開いておらず「まだ生まれる気配はありません。一旦落ち着いて家に帰ってください」と告げられたという。
自宅まで4マイル(約6.4キロ)の道のりを戻ることになったハンナさんは当時の状況をこう振り返った。
「陣痛が始まってから病院に行く前に3回電話しました。その都度自宅で待機するように言われたのですが、もう我慢できなくて…。病院に着いて診察を受け、しばらく放置された後に子宮口が1センチほどしか開いていないので家に帰るように言われました。病院は空いていたし、ベッドも空いていたのになぜ病室で待てなかったのか理解できません。すでに規則的に陣痛が来ていたので、車へ戻る途中も2分ごとに立ち止まらなければなりませんでした。一時は死にそうなほどの痛みで、ずっといきみたい衝動に駆られていたんです。」
その帰宅途中にハンナさんは助手席で破水し、そのまま車内での出産を余儀なくされた。
フィルさんは999(緊急ダイヤル)に電話し指示を仰ぎながらハンナさんの介助を行い、何とかルビー・ルーちゃんを取り上げることができたという。
そして出産から8分後の午前2時22分に救急隊員4名と救急車2台が現場に到着し2人は病院へと搬送された。
フィルさんはその時の様子についてこう明かしている。
「ハンナが破水してから数分後にはルビー・ルーが生まれました。彼女はレギンスを脱ぐ暇もないほどで、すぐに頭が出てきたんです。私は片手で娘を抱き、もう片方の手でへその緒を握っていました。生まれたばかりの赤ちゃんは石鹸のように滑るので、落としてしまわないかビクビクしていました。一時はルビー・ルーが真っ青になってしまい、本当に怖い思いをしましたが、幸いにも救急隊員がすぐに駆けつけてくれて2人のケアをしてくれたので助かりました。また病院でのアフターケアも素晴らしかったです。」
健康状態が良好であることが確認された2人はその日のうちに退院し、現在ルビー・ルーちゃんは姉であるミリーアンさん(Millie-Anne、14)とミヤさん(Mya、10)と一緒に家族5人で仲良く暮らしているとのことだ。
ハンナさんは生後間もないルビー・ルーちゃんの様子について「体重6ポンド8オンス(2948グラム)で誕生した娘はミルクを飲んで眠ってゆっくりと過ごしています。彼女は本当にいい子で、会う人すべてに多くの幸せをもたらす夢のような存在です」と語る一方で、「出産時のことがトラウマになっていて、私はあの時のことをずっと考えています。本当にショックな出来事で、いまだに受け入れられずにいるんです。幸いにも私たち親子は無事で今は元気にしていますが、へその緒がちぎれたせいで出血していたかも知れないのですから」と話している。
なおウォルソール・マナー病院産科のジョー・ライト副部長(Jo Wright)は、今回の出来事について次のように述べている。
「ハンナさんの出産について、彼女が望んでいたものではなかったと聞き申し訳なく思っています。今回起きたことについては現在調査中ですが、私たちはハンナさんをサポートするため連絡を取りました。結果が明らかになり次第、ハンナさんと面会する予定です。そして今後は利用者のためにサービスを強化する所存です。」
画像は『BBC News 2023年1月5日付「Aldridge woman gives birth on drive after being sent home from hospital」(HANNAH MITCHELL)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)