【日本代表レポート】森保一監督続投にも目の前に横たわる大きな課題
28日、日本サッカー協会は緊急記者会見を開き、森保一監督の続投を発表した。
会見で森保監督は「非常に光栄な気持ちと、ミッションの難しさ、責任の重さを考えると、身の引き締まる思い」と語るのと同時に、「勇気をもって挑戦し続け、選手の価値、日本サッカーの価値、スポーツの価値を上げられるように全力を尽くしたい」と宣言した。
カタールワールドカップでは大胆な采配を振るい、ワールドカップ優勝経験のあるドイツとスペインを撃破。目標としたベスト8にはPK戦で敗れて一歩及ばなかったものの、田嶋幸三日本サッカー協会会長は「新しい景色を見るために一番ふさわしい監督」だと再契約の理由を語った。
だが、森保監督の目の前にはすでにこれまで以上の困難が横たわっている。
次回の3カ国共催(アメリカ・カナダ・メキシコ)ワールドカップでは出場国が48チームに増え、グループリーグを勝ち進んだ時点で32チームが残る。つまり目標とするベスト8には、グループリーグで勝ち残り、さらにトーナメント戦を2回勝ち上がらないと到達できないのだ。
また、反町康治技術委員長は森保監督に「若手発掘」「センターフォワードの発掘」「もっと能動的なサッカーを目指す」という課題を突きつけた。森保監督自身も上積みすべき点として「ボールを握りながらゲームをコントロールする、ゲームを決めにいける」ことだと語っているが、どれもこれまで日本がずっと苦しんできたポイントなのだ。
自身の能力が認められて過去最高の年俸で再契約できたのだから、本当ならば会見では森保監督の満面の笑みが見られてもよかったはず。だが森保監督はずっと固い表情で質疑に答えていた。その心中は、すでに穏やかではないのかもしれない。
【文:森雅史/日本蹴球合同会社】
会見で森保監督は「非常に光栄な気持ちと、ミッションの難しさ、責任の重さを考えると、身の引き締まる思い」と語るのと同時に、「勇気をもって挑戦し続け、選手の価値、日本サッカーの価値、スポーツの価値を上げられるように全力を尽くしたい」と宣言した。
カタールワールドカップでは大胆な采配を振るい、ワールドカップ優勝経験のあるドイツとスペインを撃破。目標としたベスト8にはPK戦で敗れて一歩及ばなかったものの、田嶋幸三日本サッカー協会会長は「新しい景色を見るために一番ふさわしい監督」だと再契約の理由を語った。
次回の3カ国共催(アメリカ・カナダ・メキシコ)ワールドカップでは出場国が48チームに増え、グループリーグを勝ち進んだ時点で32チームが残る。つまり目標とするベスト8には、グループリーグで勝ち残り、さらにトーナメント戦を2回勝ち上がらないと到達できないのだ。
また、反町康治技術委員長は森保監督に「若手発掘」「センターフォワードの発掘」「もっと能動的なサッカーを目指す」という課題を突きつけた。森保監督自身も上積みすべき点として「ボールを握りながらゲームをコントロールする、ゲームを決めにいける」ことだと語っているが、どれもこれまで日本がずっと苦しんできたポイントなのだ。
自身の能力が認められて過去最高の年俸で再契約できたのだから、本当ならば会見では森保監督の満面の笑みが見られてもよかったはず。だが森保監督はずっと固い表情で質疑に答えていた。その心中は、すでに穏やかではないのかもしれない。
【文:森雅史/日本蹴球合同会社】