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「子どもがいたら、大変だと思う以上の“幸せ”を感じられる」と語るのは、K-1元世界王者の魔裟斗さん。現在は格闘家であり、タレントとしても活躍されています。私生活では10歳の長女さん、8歳の次女さん、3歳の長男くん、3人のパパとして子育てに奮闘中。お子さんたちと過ごす何気ない日々は、忙しいものの充実しているようです。魔裟斗さんとお子さんたちとの日常を覗いてみませんか?

「毎日車で30キロの送迎」もときが過ぎてみれば

――現在3人のお子さんのパパですね。子どもが3人いると子育ては大変ですか?

魔裟斗さん(以下、魔裟斗):子どもが3人いると、毎日やることがいっぱいですね。でも、育児はすごく楽しいです。つい最近まで、子どもの学校や習い事、幼稚園への送迎のために、毎日車で30キロ送迎していたんです。

一番下の子どもを幼稚園に、お姉ちゃん2人を小学校に送っていく。夕方、子どもたちを習い事に送っていき、習い事が終わったらまた迎えにいく。習い事までの道のりが片道5キロなんですが、往復となると10キロ。さらに、習い事が終わる2時間後にまた迎えにいくから、気づけば、車で1日30キロ走っていました。

こういう話をすると、「子どもがいる生活って大変だな」と思う人もいますよね。育てるのにお金もかかるし、時間も手間もかかる。だけど、子どもがいた方が絶対楽しい。それは断言できる! 子どもがいると、大変だと思う以上の幸せを感じられます。

――魔裟斗さんの、お子さんへの愛が伝わってきました。

魔裟斗:でも、あまり頑張りすぎないのも子育ての秘訣かなと思うんです。

朝3回声をかけても起きなかったら

――このあいだ、テレビで拝見しましたが、現在3歳になる一番下のお子さんは元気いっぱいですね!

魔裟斗:元気いっぱいです! 活発だから大変は大変だけど、かわいい気持ちの方が大きいですよ。

――お子さんのことで、かわいいなって思うときは?

魔裟斗:もういっぱいあります! 朝起きて、ベッドで寝ている顔を見て「うん、今日もかわいいな」と思ったしね。でも、子どもに対して怒るときもいっぱいありますよ。

――どうやって怒るんですか?

魔裟斗:「コラッ」って怒ります(笑)。今日は怒ってないんですけど、1日に何回も怒る日だってあります。でもそれと同じくらい「かわいいな」と思っていますけどね。

――お子さんには、普段どんなことで怒るんですか?

魔裟斗:ほんとくだらないことですよ。朝「起きなさい」って3回言って、起きなかったら怒るとか。「もう朝だから早く起きて。ご飯食べないと学校に遅れるよ」って、まず1回目は普通に起こすんです。でも、1回ではなかなか起きないんです。2回目も普通に言って、3回目くらいからもう怒ります(笑)。でも子どもも慣れちゃって、別に怒られている感じはそんなにないと思います。

パパと息子、男同士だからこそわかることもある

――子どもが3人いると朝から家事がてんこ盛りですね!

魔裟斗:1人目から2人目は、女の子だし姉妹で年も近かったので、そんなに大変だという感じでもなかったんです。でも次女と長男は年が5つ離れているから、赤ちゃんのお世話の仕方を忘れていて。3人目の子育ては、めちゃくちゃ変わりましたね。

一番下の子が男の子だったからもしれないんですけど、やっぱりお姉ちゃん2人に比べてヤンチャですよね。まわりのママたちから「男の子は大変だよ」「女の子の方が育てやすいよ」と言われていたんです。実際、本当に男の子は活発で、違いがよくわかりました。男の子って大変なんだけど、かわいいんですよね!

――魔裟斗さんから見て、男の子のかわいらしさってどこらへんですか?

魔裟斗:かわいいところですか……。たとえば恐竜ごっこをやって、「わあ!」とうなりながら追いかけて、走り回って遊ぶとか。長女と次女は公園へ行ったときに、最初はお砂場に行くんですよ。僕としてはあまり砂場遊びに興味がなくて、どっちかといったら鬼ごっこみたいに走り回るほうが好きなんです。あとサッカーボールを蹴って遊ぶとか。

――砂場遊びの方が、ママたちも子どもに付き合いやすいのかもしれませんね。あちこち走り回ると子どもを追いかけなければいけないし、そうすると疲れるし(笑)。

魔裟斗:そうですよね。だから僕と息子は、ちょうどやりたいことや好きなことが似ていていいのかなって(笑)。

(編集後記)

「大変だと思っていた毎日の送迎も、過ぎてしまえば懐かしく感じる」と話す魔裟斗さん。そう考えると、子どもと公園の砂場で遊んだり、鬼ごっこをしたりする時間も大切に思えてきました。なにげない日常の1コマを、育児日記やブログに記録していくと、あとで振り返ったときに家族のいい思い出になりそうですね。第3回目では、魔裟斗さんの子どもの頃の話、そして8歳と10歳になる娘さんたちとの関係について聞いてみました。お楽しみに!

取材、文・間野由利子 編集・荻野実紀子