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サッカーのほうのワールドカップ開幕です！

もうあれから4年なのか…時間の流れの速さに驚くような日です。丸3年に渡りコロナ禍に見舞われ、「あの頃の暮らしに戻れるように」と願ってきた影響もあるのでしょうか。もうそんなに時間が、いつの間に4年も、そんな気持ち。そのぶん4年前の落胆もつい昨日のことのように思い出され、気持ちも高まってきます。2-0から追いつかれ、ほんの数秒で打ちのめされたあの日をやり直したら、今度は上手くやれるのだろうか。たぶんこれが日本代表がベスト8を本気で目指す、最初のワールドカップです。

開会式を待つNHKのスタジオには、手腕と人間性を買われてロシア大会直前に空中分解寸前のチームを託され、見事にベスト16に導いた名将・西野朗氏が登場。西野氏の攻撃的な劇場型サッカー観のもと「ダイナミックなサッカー」でベスト16まで勝ち抜いた日本代表のロシア大会が振り返られていました。「もっと何かあった気がするが思い出せない」「思い出したら消される気がする」「日本代表は最初から最後まで一貫して攻撃的に戦い、勇敢に敗れた、間違いない！」と記憶もリフレッシュされていきます。

あの日、ベルギーを相手に2-0とリードして残り30分を迎える想定はできていなかったと振り返る西野氏。ピッチから長谷部誠さんだけが冷静にこのあとの戦い方を確認してきたものの、西野氏は想定外の事態に「そのままいけ」という中途半端な指示しかできなかったと言います。その悔しさ、反省も、「優勝候補を相手に2-0で勝っている展開もあり得る」「だから今度はこうしよう」「同じ轍は踏まない」という血肉となって日本に残っているはず。その積み重ね、その厚みが足場となって一段上へと日本を届かせてくれるはず。4年前もああして強くなり、今大会も何かが起きてそのぶんまた強くなる、その繰り返し。今大会で届くかどうかはさておき、いつかきっと届く、そう信じて迎える2022年カタール大会です。

↓一周まわってダサい感じが否めませんが、気にせずにいきましょう！準備はOKです！

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そして迎えた開会式。月の砂漠をラクダが進む映像から始まった冒頭のパフォーマンスでは、開会式に本物のラクダを連れてくる大会史上初の演出を見せたほか、世界を旅する旅人役として俳優のモーガン・フリーマンさんを登場させるなど、いきなり「中東ぇ…」というスケールの大きさを見せつけてきます。「と、と、東京だってが〜まるちょばさんがすごいパフォーマンスをやったんだぞ！」と対抗意識もメラメラと燃え上がるような、五輪開会式とも甲乙つけがたい大がかりなセレモニーです。

遊牧民のテントを意識したというアル・バイト・スタジアムはとても美しく、キラキラと輝いています。そのなかに民族衣装をまとった多くのパフォーマーとアラビアの歌が流れ、両の手で打ち鳴らす太鼓の音が響く。その歌声はいつしか出場国を象徴する「チャント」の歌声となってスタジアムに響き渡ります。日本の「オーニッポー」の歌もちゃんと再現されており、「あぁ、やっぱアレで定着しちゃってんだなー」と思いながら僕もニッコリ。継続はチカラなり、昔の人はいいことを言ったものです。

さらにスタジアムには各国の国旗と各国のユニフォームを模した着ぐるみが登場。過去の大会のテーマソングもメドレーで演奏されます。ついには歴代の大会のマスコットを模した巨大なバルーンまでもフワフワと現れます。歴史が一堂に会して新たな1ページをつけくわえる、そんな演出でしょうか。解説の中澤佑二さんは「見たことがあるのいましたねぇ」「顔がサッカーボールのヤツはイメージ強いですねぇ」と思い出を振り返っています。どれのことか放送ではハッキリしませんでしたが、誰にでも思い出のマスコットがきっといるのです。

↓中澤さんが思い出していたのはコレでしょうか？


↓それともコッチでしょうか！？


↓ちなみに今大会のマスコットはコチラ、ライーブくんです！

ライーブとはアラビア語で「超一流の選手」のことだそうです！

どこかで見たことがあるような懐かしさを覚えますね！



ライーブの登場を合図に始まるライーブパフォーマンス。ステージにはBTSのジョングクさんが登場し、大会公式ソングを披露してくれます。今大会を前に周囲のご婦人層から「サッカーの？何かの？大きな大会はいつどこでやるのかしら？」といくつかの問い合わせを受けていましたが、「コレか…！」とようやく合点がいきました。圧倒的なカッコよさと圧巻のパフォーマンス。アジアが誇るメガスターのステージで、開会式に素晴らしい花が添えられました。

↓ジョングクさんありがとう！


そして、再びセレモニーはモーガン・フリーマンさんの旅へと戻ります。古い時代の映像が流れ、そこではアラビア圏の人がサッカーをする様子が映し出されていました。どうやらアラビアの偉い人がサッカーをしていた映像であるようで、映像のなかでサッカーをしていた偉い前首長さんから息子の現首長さんにサイン入りユニフォームを渡すというくだりだった模様。歴史とか？受け継がれる絆？とか何かがきっとあるのでしょう。「家でやれるのでは…？」などと言ってはいけません。そうしたバトンを受け取った現首長さんによる開会のあいさつをもって、開会式はつつがなく終了しました。壮大で、盛大で、美しいセレモニーでした。ますます大会への期待が高まるような祝祭になりました！

↓ワールドカップの熱く激しい1ヶ月の始まりです！


その後、スタジアムでは開幕戦となるカタールVSエクアドル戦が行なわれました。国を挙げての強化に励み、2019年アジアカップでは日本代表をも打ち破った「アジア最強」のカタール代表が臨んだ開幕戦。しかし、開催国としてはなかなか過酷な展開の試合に。

前半3分、フリーキックからゴール前の混戦で、早速エクアドルのバレンシアさんにネットを揺らされます。ここは今大会から導入された新たなシステム「SAOT／セミオートマチックオフサイドテクノロジー」（※ボールにセンサーを仕込み、ボールタッチがあった際に全選手の動きを12台の8Kカメラで撮影し、3D映像をもとにオフサイドの有無を判定する）によりオフサイドの判定となるも、前半15分に今度はPK献上によりエクアドルに先制点を許します。さらに前半31分にもクロスに反応したバレンシアさんに押し込まれて追加点。カタールはシュートを打つところまで行くのがやっとという状態で、得点の匂いすらしてきません。

↓このオフサイド判定システムはすごかった！

奥にいる黄色の選手の足がちょっと出ている！

その選手がのちにヘッドで折り返しておりオフサイド！

この足は人間なら見逃しちゃいますね！

ついにオフサイドに「納得」の時代が到来！



結局カタールは大きな見せ場なく0-2で敗れ、開催国としては厳しい立ち上がりとなりました。A組には前評判の高い強豪・オランダもいますので、グループリーグ突破はちょっとどうでしょうか。まぁ、まずは1点、1勝を目標に少しずつ積み上げていくしかないのかなと思います。ただ、大会全体としては、初戦から「これはテクノロジーがすごいわ…」と唸るような場面を作れて、幸先のいいスタートとなりました。世界へのプレゼンテーションとしては最高のオフサイド事例、このオフサイドの場面は大会ハイライトにも間違いなく入ることでしょう。

そして、日本で全試合を中継するというABEMAの配信でも、アプリ内のツイート連携機能を利用すると「アプリ内でコメントした直前の動画を自動的にツイートに添付してくれる」というナイスな機能があったりして、初日から技術の進歩を感じさせてくれる大会となっています。あんまり時間が経っていないような気がしても、キッチリ4年経っているんですね。であるならば、技術の進歩に負けないようなチームとしての進歩、日本の代表にもそのあたりを期待していきたいものです！

↓ABEMAの配信はテレビより30秒くらい遅いものの、ツイート連携機能が超便利！

ABEMAアプリ内でコメントすると自動的に直前の動画がツイートについてくるという新体験！

これで揉めたシーンへの言及（※文句）がはかどりますね！

テレビを見ながら、30秒後の配信映像を見越したコメントを入力しておいて、「ここから見せたい」の12秒後にコメントするのがベストです！


4年も経った気はあまりしませんが、技術は確実に4年分進んでいました！