小川航基2発も横浜FCのJ1昇格はお預け! 点の取り合いは大分が野村直輝の弾丸ミドルで制し、昇格PO行きが確定【明治安田J2第40節】

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9日、明治安田生命J2リーグ第40節の横浜FCvs大分トリニータがニッパツ三ツ沢球技場で行われ、2-3で大分が勝利。J1参入プレーオフ出場を決めた。

この試合を2位で迎えた横浜FCは勝ち点77。この試合で勝利を収めれば、2位以内が確定し、1年でのJ1復帰を果たすこととなる。

対する大分は5位に位置。この試合で勝利を収めれば、6位以内が確定し、昇格プレーオフに進む切符を掴むことができる。

互いに昨季はJ1で戦った仲。大分の下平隆宏監督にとっては古巣対決ともなる。

横浜FCは前節から1名を変更し、田部井涼が外れ、齋藤功佑を起用。大分も1名を前節から変更。高畑奎汰が外れ、増山朝陽が入った。

どちらにとっても重要な勝ち点3になるこの試合。先にゴールを奪ったのは大分だった。5分、右サイドから井上が正確なクロス。これをボックス中央で梅崎がヘッド。これがゴール左に飛び、サイドネットを揺らして大分が先制する。

幸先良く先制した大分に対し、ホームの横浜FCは反撃に。すると16分、ロングボールが流れると、パスを受けた山根がボックス外から強烈な右足ミドル。しかし、GK吉田がしっかりとセーブする。

立ち上がりから互いに攻め合う展開となる中、横浜FCは22分、右サイドを突破したイサカ・ゼインがボックス右からクロス。これをボックス内でマルセロ・ヒアンがヘッド。こぼれ球を山根がシュートもGKがセーブ。しかしその直後のプレーで、ガブリエルが相手からボールを奪うと、縦パスをマルセロ・ヒアンがダイレクトで渡し、小川がボックス内でシュート。これはペレイラにブロックされるが、こぼれ球を自ら左足で流し込み、横浜FCが追いつく。

前半から点の取り合いの様相を示した中、大分は27分には左CKからのクロスを走り込んだペレイラが足で合わせると、これに反応した長沢が詰める。シュートはボールに飛んだが、GK六反が驚異的な反応を見せてキャッチ。横浜FCは失点を免れる。

大分が攻め込み続ける中で前半終了間際に再びスコアが動く。ボックス手前で2度目のFKを獲得した大分。梅崎と下田がボールの近くに立つと、駆け引きから下田が左足でシュート。壁を越えたボールは、六反の逆を突いてネットに突き刺さり、大分が前半で勝ち越しに成功する。

大分の1点リードで迎えた後半。すると横浜FCは56分、ペレイラのビルドアップを和田が猛チャージを見せてボール奪取。そのままボックス内左に侵入するとグラウンダーのクロス。これがファーサイドに流れてしまうが、猛然と走り込んだ小川がダイレクトシュート。これがネットを揺らし、横浜FCが再び同点に追いつく。

追いついた横浜FCは、インテンシティの高いプレーで押し込み続けると63分にもビッグチャンス。途中出場の山下が右サイドのスペースに走り込むと、ロングボールをダイレクトでマイナスのクロス。ボックス内中央で小川がフリーでシュート。しかし、GK吉田がしっかりとセーブする。

大分は町田と梅崎を下げ、金崎夢生と野村直輝を投入。横浜FCは山根と齋藤を下げ、武田英二郎とハイネルを投入する。

互いに攻め合う中、72分に衝撃のゴールが誕生。波状攻撃を仕掛けていた大分は、こぼれ球をバイタルエリアで拾った野村が、自ら持ち出しボックス手前で左足一閃。古巣相手の弾丸シュートがネットに突き刺さり、大分が3度目のリードを奪う。

またしてもリードされた横浜FC。昇格を決めるには2点が必要な状況だが、88分にはビッグチャンス。右サイドを山下が仕掛けてクロス。最後は武田がボックス内左からシュートを放つが、小出が猛然とブロックに入る。その流れのCKからはハイネルがクロス。これがクリアされるが、こぼれ球をハイネルが自らシュート。しかしGK吉田がキャッチする。

終盤にかけては両軍の選手たちがヒートアップし、揉み合う状況も。最後まで横浜FCが攻め込み続けるが、大分も粘りの守備。そのままスコアは動かずにタイムアップ。大分が大一番を制し、8戦負けなしで6位以内が確定し昇格プレーオフ行きが決定。横浜FCは今節でのJ1昇格を逃し、残り2節に委ねることとなった。

横浜FC 2-3 大分トリニータ

横浜FC

小川航基(前22、後11)

【大分】

梅崎司(前5)

下田北斗(前45)

野村直輝(後27)