宣伝がバズった! - 映画『スマイル』が首位デビュー
 - Amy Sussman / Getty Images

写真拡大

 先週末(9月23日〜9月25日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ホラー映画『スマイル(原題) / Smile』が興行収入2,260万9,925ドル(約33億円)という好成績で首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル145円計算)

 『スマイル(原題)』は、患者が奇妙な笑顔のまま自殺したのを目撃してから、説明のつかない恐ろしい出来事を経験し始める精神科医の姿を描いたホラー。パラマウントはもともと同作を配信サイトParamount+でリリースする予定だったが、テスト試写が好評だったことから方向転換。“恐ろしい笑み”を顔に張り付けた俳優を野球の試合にまぎれ込ませるなど、奇抜な宣伝もSNSで大きな話題となり、期待以上のヒットを記録した。

 一方で、残念な結果となってしまったのがLGBTロマコメ『ブロズ(原題) / Bros』。期待度が高く大規模公開されたが、興収はわずか485万4,125ドル(約7億円)で5位デビューとなってしまった。スターの知名度が集客力を決めるロマコメというジャンルにおいて、『ブロズ(原題)』のビリー・アイクナー&ルーク・マクファーレンにはまだその力がなかったことや、ユニバーサル・ピクチャーズの宣伝方法がまずかったのではと分析されている。ユニバーサルは“キャストはほぼ全員がLGBT”とアピールするなど、映画そのものの面白さよりもその重要性に重きを置いて宣伝していた。(編集部・市川遥)

9月30日〜10月2日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『スマイル(原題) / Smile』
2(1)『ドント・ウォーリー・ダーリン』
3(2)『ザ・ウーマン・キング(原題) / The Woman King』
4(3)『アバター:ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター』
5(初)『ブロズ(原題) / Bros』
6(初)『ポニイン・セルヴァン(原題) / Ponniyin Selvan』
7(4)『バーバリアン(原題) / Barbarian』
8(7)『ブレット・トレイン』
9(8)『DC がんばれ!スーパーペット』
10(9)『トップガン マーヴェリック』