森保一監督、日本代表候補のケガ人増加に言及「W杯本大会ではしっかり治って選考対象」

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15日、9月の欧州遠征に臨む日本代表メンバー30人が発表された。

カタール・ワールドカップ(W杯)前の最後のトレーニングキャンプとなる今回の活動。アメリカ代表、そしてエクアドル代表と、ドイツのデュッセルドルフで対戦する。

今回は30名という大所帯。最後に選手の見極めを行いたいという思いもあるだろう。一方で、ケガで招集できなかった選手もいる。

9月に入り、ブンデスリーガで好調を維持していたDF板倉滉(ボルシアMG)がトレーニング中に負傷し左ヒザ内側じん帯の部分断裂。またFW浅野拓磨(ボーフム)はシャルケ戦で右ヒザの内側じん帯を断裂し、今回は招集外となった。

また、エースとして君臨してきたFW大迫勇也は、今シーズンはケガに悩まされ、8月18日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16の横浜F・マリノス戦を最後にメンバーから外れている。

ここにきてケガ人が増えてきている状況だが、森保一監督はW杯に向けては問題ないと聞いているとし、回復に努めて欲しいとした。

「まずは名前が出た選手の状態ですが、これからどう回復していくかはもちろん分からない部分はあります。見通しで行くと、W杯本大会ではしっかり治って選考対象だと聞いております」

「彼らにはまずは焦らずにしっかりと治して、W杯直前の自チームの試合で良いパフォーマンスを見せてもらえるように期待したいと思います」

板倉は主力になる可能性もあっただけに痛い離脱。また大迫の穴を埋めるという作業は、長年の課題でもある。

チームとしてのやり方については「これまでも誰かがケガで来れなかったり、いろいろな事情であったり、アクシデントで来れなかったりした時に、チームは誰と組んでも、誰が出ても勝つということでやってきました。チームのコンセプトとして、今回アメリカ戦、エクアドル戦でやること、カタールW杯でやるべきことを、やっていきたいと思います」とコメント。「またチーム力が誰かがいない時に落ちるのではなく、そこでしっかりとチームを機能させることができる、自信を持って戦っていけるように、チーム一丸となって共有しながら準備して臨みたいと思います」とコメント。選手がいなくとも、チームとしてしっかりと機能していきたいとした。

また、DF酒井宏樹(浦和レッズ)もケガが増えてきた中で、実戦には復帰済み。今回のメンバー入りを果たしている。

「酒井宏樹に関してですが、プレーできるだろうということはこれまでもメディカルスタッフが確認してくれていて、試合に出場できる目処が立っているということを聞いた上で、本人の状態を確認してきました」

「昨日のJリーグの試合で後半からでしたが、非常にアグレッシブにプレーできているのを確認できたので、招集させてもらいました」

残り2カ月で、ケガ人の状態は直前までどうなるか分からない。多くの選手に積み上げてもらい、しっかりと機能させる準備をすることが、最善と言えそうだ。