バレーボールの女子アジアカップに出場している中国代表【写真:Getty Images】

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中国代表がマスクのままプレー、協会は謝罪

 バレーボールの女子アジアカップ(フィリピン)に出場している中国代表が、新型コロナウイルス対策でマスクを着用したままプレーしたことが話題を集めている。25日のイラン戦で起きた珍事。呼吸困難の可能性があるなど選手たちの健康が問題視され、同国バレーボール協会は謝罪した。英メディアは「多くのネチズンたちが怒りを露わにした」と報じた。

 異様な光景が広がった。赤いユニホームを着た中国代表の選手たち。いつも通りコートに立ったが、違和感を生んだ。選手たちは白いマスクを着けたままプレー。レシーブ、トス、スパイクとコートを動き回った。

 英公共放送「BBC」は、マスクを着けた選手たちの画像付きで記事を掲載。「バレーボール選手たちが試合中にN95マスクを着用し、中国人が抗議」との見出しで報じた。「中国代表女子チームがN95のマスクを着用して試合に臨み、中国のソーシャルメディアで物議を醸した」と伝えている。

 ゼロコロナ政策が長期化している中国。記事によると、第2セットにマスクを外したという。試合は3-1で逆転勝利したが、マスク着用のままのプレーが健康問題に繋がるという懸念から「選手たちの健康が犠牲にされていると、多くのネチズンたちが怒りを露わにした」と説明。「苦しいから危ない」という声が上がったそうで、記事ではこう続けている。

「選手たちがマスクを着けている試合中の写真は瞬く間にソーシャルメディアで拡散。中国最大のソーシャルメディアプラットホームであるウェイボーで1600万回閲覧され、異例の批判が殺到した」

 中国のバレーボール協会は騒動後に謝罪。「『経験不足』により、マスクを着用する決断が成された」と説明したという。

(THE ANSWER編集部)