Google Pixelシリーズ向けに「Android 13」公開

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 Googleは、Android OSの最新バージョン「Android 13」を8月16日に公開した。Google Pixelシリーズから順次利用することができる。その他のSamsung Galaxy、Oppo、Sharp、Sony、Xiaomiなどのデバイスには、来年前半にかけて順次提供する予定。

 Android 13は、スマートフォンなどのデバイスを自分好みにパーソナライズすることができる。例えば、アプリのカラーテーマの拡張やアプリごとに異なる言語設定、より改良されたプライバシーコントロール、他にもAndroidデバイスでテキストや素材などをコピーして、別のAndroidデバイスにワンクリックで貼り付けることができる。

 具体的には、Material Youをベースにより進化した外観とスタイルを搭載。Google以外のアプリもスマートフォンの壁紙のテーマや色に合わせてカスタマイズできるため、ホーム画面をよりまとまりのある自分だけのスタイルにできる。

 複数言語を話す多くのAndroidユーザーからのリクエストに応え、アプリごとの言語設定機能を追加。これにより、スマートフォン全体の言語を変更することなく、各アプリに異なる言語を設定できるようになった。

 メディアコントロールを更新し、音楽やポッドキャストなどを聞く際の外観や操作感を向上した。例えば、音楽を再生する際、メディアプレーヤーはアルバムのアートワークを表示し、曲の進行に合わせて再生バーが動く。

 ディスプレイの色調整やグレースケールで、おやすみ時間モードをカスタマイズすることが可能になった。また、スター付きの連絡先からの着信や同一発信者による再着信などのみを知らせる機能で、就寝をサポートする。

 メディアライブラリ全体を特定のアプリと共有することなく、アクセスする必要のある特定の写真や動画のみを選択できるようになった。また、クリップボードへの不要なアクセスを防止。メールアドレス、電話番号、ログイン資格情報などの情報をコピーすると、短時間でクリップボードの履歴を自動的に消去する。

 通知を管理し、必要な通知のみを受け取ることが可能となった。ダウンロードしたアプリが通知を表示するには、まずユーザーに通知の許可を得る必要があるため、これまでのように、デフォルトで通知がオンになることはないという。

 空間オーディオを使うことで、まるでアクション映画の中にいるかのように感じられる。ヘッドトラッキングに対応したヘッドホンでは、空間オーディオが音源の位置を頭の向きに合わせて調整するため、Androidスマートフォンやタブレットでより没入感のある視聴体験を楽しめる。

 メッセージアプリを使って、Chromebookでメッセージの送受信が可能となった。これにより、ノートパソコンを使っている際に、スマートフォンのチャットに返信するために作業を中断する必要がなくなった。

 新しいBluetoothオーディオ規格であるBluetooth Low Energy(LE)オーディオを採用。音源との同期がより向上するため、遅延が減少する。Bluetooth LEオーディオは、オーディオ品質の強化や、複数デバイスでの同時再生に対応している。

 URL、画像、テキスト、ビデオなどのコンテンツをAndroidスマートフォンからコピーして、タブレットに貼り付けることができるようになる。もちろん、タブレットからコピーして、スマートフォンに貼り付けることもできる。

 さらに、Android 13は、タブレットでのマルチタスクがより便利になる。新しくなったタブレットのタスクバーを使用すると、すべてのアプリを一目で確認でき、ライブラリ内のアプリを分割画面モードにドラッグアンドドロップできる。

 Androidタブレットでは、手のひらとスタイラスペンを別々のタッチとして登録できる。これにより、タブレットで文字を書いたり絵を描いたりするときに、画面に手を置くことで生じる誤入力を減らすことができる。

 この他にもAndroid 13は、サードパーティのカメラアプリのHDRビデオのサポート、アップデートされたメディア出力スイッチャー、TalkBack用の点字ディスプレイなど、多くの機能を搭載している。スマートフォンだけでなく、タブレットやノートPCなどのほかのデバイスでも、統一したユーザー体験を得ることができる。