Netflixは2021年11月から加入者向けのゲームアプリを配信しています。しかし、ゲームアプリを実際にプレイしているユーザーは、加入者数の1%に満たないことが明らかになりました。

Netflix's video game push sees few subscribers playing along

https://www.cnbc.com/2022/08/06/netflixs-video-game-push-sees-few-subscribers-playing-along.html

iOSデバイスやAndroidデバイスでは、Netflixアプリのホーム画面下部に「ゲーム」という項目が存在しています。



Netflixが配信しているゲームにはカードゲームやレースゲームなど多様な種類が存在し、各ゲームはNetflixとは別のアプリとしてApp StoreやGoogle Playからダウンロードできます。



アプリ調査会社「Apptopia」の調査によると、Netflix製のゲームアプリは記事作成時点までに累計2330万回ダウンロードされているとのこと。しかし、実際にゲームをプレイしているデイリーユーザーは170万人しか存在せず、これは2億人以上の加入者を抱えるNetflixの規模を考えると非常に少ない人数と言えます。

Netflixのゲーム部門責任者であるLeanne Loombe氏は2022年6月に「ゲーム部門は2021年11月に設立してから数カ月が経過しましたが、私たちは意図的に静かにしています。Netflixの加入者がどんな種類のゲームを求めているのか実験と学習を重ねています。時間をかけて準備することが重要なのです」と語り、ゲーム部門のプロモーションを意図的に抑えていると主張しています。

また、Netflixの関係者によると、2022年中にNetflixが配信するゲームは50本にまで増えるとのこと。追加配信予定ゲームの中にはNetflixの人気チェスドラマ「クイーンズ・ギャンビット」をモチーフにしたチェスゲームも含まれています。

Netflixは2022年第2四半期の決算で有料会員が97万人減少したことを報告しています。海外メディアのCNBCは「Netflixは、ユーザーの注目を集める競争に直面しています。このため、Netflixにとってゲーム部門の重要性は間違いなく上昇しています」と述べ、Netflixのユーザー獲得および引き留めのためにゲーム部門への注力が需要になると主張しています。