脱…公園!? ハワイの「開放的すぎる国際空港」コナ空港のいま 珍施設″野ざらし搭乗口”も変貌?
若干国際空港っぽくなったかも…。
国際線の到着ターミナル新施設&新搭乗待合室も
アメリカ合衆国ハワイ州、ハワイ島にあるコナ国際空港(エリソン・オニヅカ・コナ国際空港)は、ある意味で"国際空港らしくない”つくりが特徴的な施設といえます。「ターミナルビル」的なものは存在せず、チェックインカウンターは南国のコテージのような大屋根の下であることをはじめ、あまり開放感に溢れた珍空港なのです。しかし、同空港は近頃大きな変化が生じています。
コナ国際空港の様子(2022年8月、乗りものニュース編集部撮影)。
現地時間2022年8月2日、約2年4か月ぶりに復便したJAL(日本航空)の成田〜コナ線の復活初便にあわせる形で、新たな空港ビルの供用が開始されました。国際線の到着ターミナルが新設され、ここで入国検査や預け手荷物の受け取りが実施されるようになったのです。ビルはしっかりとしたつくりが特徴の、木目調とガラス張りが特徴的な平屋建てのもの。駐機場側には、コナ空港を示す3レターコード「KOA」の文字が大きく掲げられています。
また、この国際線到着ターミナルと一緒のタイミングで、11番搭乗待合室も新設され、ひと足早く運用を開始済み。こちらも冷房や待合室内の充電コンセントなどを備えた現代的な建物です。
ただ一方で、11番搭乗待合室以外については、依然として公園のような”屋根付きベンチスタイル”の屋外式搭乗口がスタンダード。日本人が「空港」として思い浮かべるような施設とは大きくかけ離れた空間となっています。また、以前からあった、搭乗口や小規模な店舗などで囲まれた“中庭”のような場所も健在です。
なお一部が新たになったコナ空港ですが、空港施設から飛行機への搭乗・降機には、現在も搭乗橋(ボーディングブリッジ)やバスは使わず、駐機場を徒歩で歩いて乗り降りするスタイルが採用されています。