USBメモリを持ち歩くならやっておきたい! Windowsの標準機能でUSBメモリを暗号化してデータを保護する方法

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USBメモリの紛失が話題になっている。重要なデータが保存されたUSBメモリは持ち歩かない、もしくはUSBメモリそのものの使用を禁止するのが安全だ。

しかし現実には、USBメモリをどうしても持ち歩かざるをえないケースもある。

そこで今回は、Windows標準の機能でUSBメモリ全体を暗号化する方法を紹介したい。暗号化しておけば、万が一、紛失しても、データが漏えいするリスクを抑えられるはずだ。


●Windows Pro標準の暗号化機能「BitLocker」でUSBメモリを暗号化する
パソコンで作成・編集したデータを持ち歩くとき、USBメモリは便利で手軽なデバイスだ。しかし、同時に紛失のリスクもつきまとう。

万が一、重要なファイルを保存したUSBメモリをなくしたら、企業・組織が受けるダメージは計り知れない。

だからこそ、最低限、USBメモリの暗号化はしておきたい。
暗号化しておけば、もしも紛失してもデータが漏えいするリスクは低減できる。

ここでは、Windows標準の機能としてBitLocker(ビットロッカー)を使ってUSBメモリを暗号化する方法を紹介しよう。

BitLockerはWindows 11/10のProエディション以上に用意されている機能で、Homeエディションには用意されていないので注意したい。

以下では、Windows 11 Proでの手順を説明するが、Windows 10 Proも手順はほぼ同じだ。


USBメモリをパソコンに挿したら、エクスプローラを起動してUSBメモリを右クリックし、メニューの[その他のオプションを表示]を選択する。



メニューが切り替わったら[BitLockerを有効にする]を選択する。



[パスワードを使用してドライブのロックを解除する]をチェックし、パスワードを2箇所に入力したら[次へ]をクリックする。



パスワードを忘れたとき回復するために必要な回復キーを保存する。[ファイルに保存する]をクリックするとファイルに保存でき、[回復キーを印刷する]だと印刷できる。いずれかの方法で保存/印刷したら[次へ]をクリックする。



暗号化する範囲を指定する。より安全性を高めるなら[ドライブ全体を暗号化する]を指定して[次へ]をクリックする。



[互換モード]を選択して[次へ]をクリックする。



確認の画面が表示されたら[暗号化の開始]をクリックする。これでUSBメモリ全体が暗号化される。


USBメモリの暗号化の手順は以上だ。
これで、そのUSBメモリをWindowsパソコンに接続し、エクスプローラでアクセスしたタイミングでパスワードを求められるようになる。

正しいパスワードを入力すれば中身を見られるが、入力しなければアクセスそのものが拒否される。なお、MacなどのWindows以外のパソコンでは、暗号化したUSBメモリそのものがアクセスできなくなる。


USBメモリを挿してエクスプローラでアクセスしようとすると、パスワードの入力を求められる。


BitLockerによる暗号化を解除するなら、エクスプローラでUSBメモリを右クリックし、[その他のオプションを表示]を選択したあと[BitLockerの管理]を選択する。
表示された画面で、USBメモリの項目にある[BitLockerを無効にする]をクリックすればいい。


エクスプローラでUSBメモリを右クリックし、[その他のオプションを表示]を選択したあと[BitLockerの管理]を選択する。



[BitLockerを無効にする]をクリックする。





井上健語(フリーランスライター)