「法律上問題はない」「今後の仕事で返していきたい」舛添都知事が会見で疑惑を説明 - BLOGOS編集部
※この記事は2016年05月13日にBLOGOSで公開されたものです
政治資金を私的な飲食に利用したと週刊誌に報じられた東京都の舛添知事が、13日に会見を行った。
舛添氏は、会見の冒頭に、こうした疑惑を持たれたことについて謝罪の言葉を述べると共に、「都民の声を真摯に受け止め、今後の政治活動に生かしていきたい」と話した。
その上で、事務所内で精査した結果、報道された支出について、「法律上問題ない」と述べた。
まずホテルの宿泊代については、事務所関係者らとの会議を行っており、法律上問題ないとした。しかし、家族と利用している部屋を会議に利用した結果、疑念を招いたとして、収支報告書の訂正削除の上、返金することにしたという。
また、イタリア料理店や回転寿司店、てんぷら料理店についても、多くが事務所関係者との打ち合わせで利用したものであると主張。一部、私的な利用が誤って処理された分については、会議費と同様、収支報告書の訂正削除をした上で、返金の手続きを取ると述べた。
こうしたミスが起きた理由については、「いずれの飲食店も、普段から事務所関係者が利用していたことから、経理担当者が、私的に利用したものと気付かずに計上してしまった」と説明している。
その他、事務用品の購入や額縁店の利用、書籍代についても、すべて政治活動の中で必要なものであり、「法律上、問題がない」と考えているものの、今後については、「同様のことが起こらないように第三者のチェックをいれる仕組みを作る」と話した。
最後に、「自身の不徳のいたすところによって、多くのお店の方々にも迷惑を掛けた」と改めて、謝罪。その上で、「これからは『東京を世界一の都市にする』『東京五輪を史上最高の五輪にする』という目標に向けて努力していきたい」とし、辞任の意思はないことを明らかにした。
質疑応答で、高額な海外出張費、公用車の私的利用疑惑といった一連の騒動をふまえて、辞任の意志を問われると、「今後の仕事で返していきたい」と応じた。また、自身の説明責任については、「精一杯、果たしている」とし、「今後、他に疑惑をもたれる要素はないか」との質問に対しては、「今回は、報道された件についてのみ調べたので、今後については検討したい」と話している。