首相「企業が活動しやすい国に」三木谷氏ら日米ＩＴ経営者に約束 - BLOGOS編集部
※この記事は2013年04月15日にBLOGOSで公開されたものです
一般社団法人・新経済連盟（代表理事・三木谷浩史楽天会長兼社長）主催の「新経済サミット2013」が４月16日、都内で開催される。会合にはGoogle 上級副社長のアンディ・ルービン氏、Square 共同創業者・CEOで、Twitter 共同創業者のジャック・ドーシー氏、Atomico CEO / Skype共同創業者のニクラス・ゼンストローム氏、LINE株式会社・森川亮代表取締役社長など国内外から世界的に活躍する企業経営者や起業家などが多数出席する予定。参加者に米国など諸外国の先進事例や知見を紹介し、最終的には日本政府への提言を行うとしている。同団体としてこうした会合を催すのは初の試み。
これに先立ち開かれた前夜祭には、安倍首相も出席。日米ＩＴ経営者らが集まる中、挨拶を行った。その全文をご紹介する。（BLOGOS編集部：濱田敦子）
こんばんは、安倍晋三です。今回は第１回目の新経済連盟サミット2013ということで全国から有名な企業家の皆様をはじめ、たくさんの方がお集まりの元、盛大に開催されることをお喜び申し上げます。
三木谷さんには安倍政権における「産業競争力会議」の民間議員として参加を頂いております。まさに三木谷さんや、今日お集まりの皆さんのような方が、時代の経済を引っ張っているのだなと実感をしているところです。
今日官邸にきていただいた皆さんにもお話をしましたが、自民党はなんとなくニューエコノミーでじゃなく、オールドエコノミーとがっちり組んでいるのではないかと言う印象を持たれているかと思いますが、それは違うと言う事を強調しておきたいと思います。
今安倍政権で進めている金融政策、財政政策、成長戦略の「３本の矢」の政策。極めて重要な民間企業の投資を喚起する成長戦略でありますが、成長戦略の重点は新しい時代を作り変えていく産業であります。そして、その新しい産業に、今まで成熟していると言われている産業から人材がスムーズに移って来られるようにするのも我々の使命だと考えています。同時にそういう人材をしっかり育て、それをサポートしていくことも我々の使命だろうと思います。
何故グローバルな人材を育てていかなければならないかと言えば、それは経済自体がグローバルになっているからです。グローバルな経済の中においては、グローバルな人材でなければ繋がっていくことができないし、今後、成長させていくことができないということであります。
我々の目標は、企業が最も活動しやすい国にしていくこと、そして、今日集まっていただいたような（諸外国の）皆さんが最も活動しやすい国にしていくこと。そうしていくことで日本が未来を勝ち取っていくことができると思いますし、まさに、私たちはそれができるかどうか試されていると思っております。
まだ、３分の１ぐらいの方にしか「うまくいく」と信じていただいていないわけですが、あと数カ月のうちに我々は絶対に成し遂げると確信して頂けると思います。７月には丁度参議院選挙もございますが、それまでに多くの方に確信をもっていただけるよう努力していく次第です。その意味においても、今回の会議が濃いものとなるよう期待をしておりますし、これからも三木谷さんには物議を醸すことも恐れない姿勢で、活動していただきたいと思います。
海外から来た皆様には、日本を楽しんでいただき、日本にどんどん投資して頂きたい。皆さんが必要とする人材を我々は必ず育成していきます。ですから、日本に腰を据えて、ビジネスをしていただきたいと思います。
