ナ・ヒド役のキム・テリ
 - Netflixシリーズ「二十五、二十一」独占配信中

写真拡大

 Netflixで配信中の韓国ドラマ「二十五、二十一」でヒロインのナ・ヒドを演じている女優のキム・テリに注目したい。

 「二十五、二十一」の舞台となるのは、IMF危機により多くの人が大切なものを失い、明るい未来を思い描くことが難しかった1998年。IMF危機の影響で所属していたフェンシング部が廃部になってしまい、フェンシングを続けるためにさまざまな手を使って別の学校に転校しようとするナ・ヒドや、どん底の人生を立て直そうと懸命に働く青年ペク・イジン(ナム・ジュヒョク)ら、時代に夢を奪われた若者たちの青春を描き出す。

 ヒロインのヒドは、とにかく真っ直ぐなキャラクターだ。大好きなフェンシングに青春を懸け、フェンシングを続けるためなら少し無茶なことをしたりもする。しかし、そんなヒドの一本気なところや、溌剌とした性格、天真爛漫な笑顔、真っ直ぐな言葉の数々は、ツラい状況にあるイジンの心を慰め、立ち直らせていく。テリはそんなヒドをナチュラルかつ瑞々しく演じており、SNS上でも「キム・テリ最高」「演技うますぎる」と視聴者からの絶賛の声が多数見受けられる。

 キム・テリは、1990年4月24日生まれの31歳。ブレイクのきっかけとなったのは、パク・チャヌク監督が手掛けた『お嬢さん』(2016)。当時は無名の新人だったが、同作のオーディションで1,500分の1という厳しい競争を勝ち抜いて重要キャラクターであるスッキ役を射止め、第37回青龍映画賞をはじめとする映画賞で新人女優賞を総なめにするなど、大きな注目を浴びることとなった。

 その後も『1987、ある闘いの真実』(2017)、『リトル・フォレスト 春夏秋冬』(2018)、『スペース・スウィーパーズ』(2021)といった話題の映画や、ドラマ「ミスター・サンシャイン」(2018)などで活躍。今回の「二十五、二十一」ではフェンシング選手を演じるため、しっかりと練習を積んで撮影に臨んだという。(編集部・吉田唯)