アプリ関連のデータ分析企業であるApptopiaが、ロシアによるウクライナ侵攻がスタートしてからどのようなアプリの需要が高まっているかをデータで公開しています。

High demand for information out of Ukraine from news apps

https://blog.apptopia.com/high-demand-for-information-out-of-ukraine-from-news-apps

ロシアによるウクライナへの侵攻が本格化した2022年2月24日以降、アメリカではニュースアプリのダウンロード数が急増しています。以下のグラフはニュースアプリ(青線)とニュースアグリゲーションアプリ(緑線)のダウンロード数を表しており、ニュースアプリのダウンロード数は侵攻開始後に急増しているのに対して、ニュースアグリゲーションアプリのダウンロード数は侵攻から少し経過したのち一気に減少しています。



侵攻後に最も多くダウンロードされたニュースアプリはCNNとFoxNewsの2つ。特にCNNアプリは2月27日にダウンロード数が4万件に到達しています。一方、Washington Postアプリは侵攻前の2月19日に史上最高のダウンロード数となる約1万5000回(全世界累計)を記録したそうです。



ロシアによる侵攻がスタートした後、全世界でニュースアグリゲーションアプリとしての性質を持つTwitterアプリのダウンロード数が増加しています。ダウンロード数は27日にピークに達しており、その数は60万回超。なお、ウクライナでもTwitterアプリのダウンロード数が増加しており、27日に過去最高の7000ダウンロードを記録しました。



なお、Twitterはロシアから侵攻されているウクライナの国民に向けて「紛争地帯でTwitterを使う方法」をツイートしています。

Twitter公式がウクライナ語で「紛争地帯でTwitterを使う方法」をツイート - GIGAZINE



さらに、ロシア国内では侵攻がスタートした後にロシア政府や企業により遮断されてしまったニュースサイトやSNSにアクセスするため、多くの国民がVPNアプリをダウンロードしたことがわかります。以下のグラフによるとロシア国内でのVPNアプリの需要は侵攻前と侵攻後で8倍以上に膨れ上がっていることがわかります。



なお、ロシアによるウクライナ侵攻がスタートしたことで需要が急増したのはこれらのアプリだけでなく、秘匿性の高さが売りの暗号化メッセンジャーアプリ「Signal」も利用者数が増加しています。

ロシアのウクライナ侵攻でセキュリティ最強の暗号化メッセンジャーアプリ「Signal」の需要が急増 - GIGAZINE