「夢の実現」のために手帳に書くべきこととは?
子どもの頃や学生時代は「将来こんな風になりたい」「これをやってみたい」などたくさんの夢や野望があった人も、大人になるとそれらを追って実現することを諦めてしまいやすい。忙しい毎日に追われ、夢そのものをいつのまにか忘れていたという人もいるかもしれない。
夢は何歳になっても持つことができるし、仕事や家事、子育てが忙しい中でも叶えることができるが、そこには情熱が必要だ。私たちはどうすれば夢への色あせない情熱を持ち続けることができるのだろうか。
『記録するだけであなたの夢が10倍叶う! 夢を叶えるドリームマネージャー手帳』(産業能率大学出版部刊)は、この問いの答えを提示する。
「記録しておけば、夢も夢への情熱も忘れない」
では、何を、どのように記録するのか。今回は著者の金村秀一さんにお話をうかがった。
■「夢を持つことを忘れた人」と「夢を諦めた人」
――冒頭の「壺と石の話(壺に石を詰めて、その石の意味と、壺が一杯になったかどうかを問うエピソード)」に本書のメッセージがあるように思いました。これは裏を返すと、最初に入れるべき大きな石(自分にとって大事なもの)がない人が多いということでもあるのでしょうか。
金村:そう考えることもできます。社会人になるとやりたいことや夢を諦めてしまっている人が多いのは確かですから。
ただ、本意としてはむしろ、日々の生活に追われて、やりたいことを見つけたり、夢をみることを「やめてしまう」人が多いということです。夢を見ることをやめてしまったが最後、少しずつ自分の中にあった情熱やエネルギーが奪われて、静かに失望のなかで生きていくことになります。
本当は仕事も充実させて、同時にやりたいことや夢も情熱を持って実現させていくことは可能なんです。そこで「あなたにとっての大きな石(夢や実現させたいこと)は何ですか?」という問いかけをしました。
――もう一度、夢を持つことを思い出してください、ということですね。
金村:そうですね。もちろん「夢なんてない」という人もいると思います。それはそれでよくて、ないとわかったことが重要です。それがわかれば、これからどうしようかと考えるので。一番良くないのは夢について考えないことです。
――夢がない人は、それを見つける努力が必要なのでしょうか。
金村:無理に探す必要はないです。それよりも自分に素直になることが大事ですね。たとえば行ってみたい場所やお店、会ってみたい人がいるなら、仕事があるとか疲れているというのを理由にしないで、動いてみる。そういう経験を重ねることで、やりたいことは自然に見つかっていくものなので。
――「夢」というと何か大きなものを想像してしまいますが、小さくてすぐ実現するものでもよくて、それをきちんと実現していくことが大事なんですね。
金村:おっしゃる通りです。夢という書き方をしていますけど、それは大きなものでも小さなものでもよくて、本人が「こうしたい」と思うものであれば何でもいいと思っています。「ディズニーランドに行きたい」だって、夢の一つです。
――本書では夢をみつけて、実現するための考え方や手帳の使い方を解説しています。中でもカギになるのが「やりたいことが叶う3つのステップ」です。これを実践するために気をつけるべきことがありましたら教えていただきたいです。
金村:3つのステップとは「イメージする」「プランを作る」「アクションを起こす」の3つです。「イメージする」は、自分が叶えたいビジョン、実現したらワクワクする未来を「未来予想図」として、手帳に図や写真を使って表現します。
次に、その未来予想図から逆算して、いつまでにどうなっていたいかという未来計画を作り、こちらも手帳に書いていきます。その段階で「今日何をするか」まで落とし込みます。これが「プランを作る」です。
それができたら、「アクションを起こす」です。これは「未来予想図」を忘れないように毎日1分から3分ほどながめるというのと、未来計画で作った「今日やること」をやって、できたらスタンプを押していくことをします。
知っておいていただきたいのは、3つのステップを全部できる人は、かなりすごい人だということです。1つめの「イメージする」だけでも夢は叶いますし、2つやればより叶いますよ、ということは伝えたいですね。
未来予想図を毎日1分から3分必ず見ていると、そのビジョンが意識づけられますから、関連する情報が自然に目に入るようになります。たとえば本屋さんに行ったりすると「これ読んだ方がいいかも」という本が目に飛び込んでくるようになる。読んでみると、未来予想図に近づく内容であることがおうおうにしてあるんです。だから、1つめのステップだけでも、全然違うと思います。
もう一ついえるとしたら、「0か100か」で考えないことです。「アクションを起こす」の時に、今日やることが10個あったとして、10個全部こなせない日もあると思うんです。そんな時に「私なんてダメだ」とならずに、「できたこと」に目を向けるようにしてください。
10個のうち4個できたなら、4個分未来予想図に近づいている、というように捉えていただきたいですね。続けていくと、自分が目に見えて変わっていくのが実感できると思います。
(後編につづく)
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■「夢を持つことを忘れた人」と「夢を諦めた人」
――冒頭の「壺と石の話(壺に石を詰めて、その石の意味と、壺が一杯になったかどうかを問うエピソード)」に本書のメッセージがあるように思いました。これは裏を返すと、最初に入れるべき大きな石(自分にとって大事なもの)がない人が多いということでもあるのでしょうか。
金村:そう考えることもできます。社会人になるとやりたいことや夢を諦めてしまっている人が多いのは確かですから。
ただ、本意としてはむしろ、日々の生活に追われて、やりたいことを見つけたり、夢をみることを「やめてしまう」人が多いということです。夢を見ることをやめてしまったが最後、少しずつ自分の中にあった情熱やエネルギーが奪われて、静かに失望のなかで生きていくことになります。
本当は仕事も充実させて、同時にやりたいことや夢も情熱を持って実現させていくことは可能なんです。そこで「あなたにとっての大きな石(夢や実現させたいこと)は何ですか?」という問いかけをしました。
――もう一度、夢を持つことを思い出してください、ということですね。
金村:そうですね。もちろん「夢なんてない」という人もいると思います。それはそれでよくて、ないとわかったことが重要です。それがわかれば、これからどうしようかと考えるので。一番良くないのは夢について考えないことです。
――夢がない人は、それを見つける努力が必要なのでしょうか。
金村:無理に探す必要はないです。それよりも自分に素直になることが大事ですね。たとえば行ってみたい場所やお店、会ってみたい人がいるなら、仕事があるとか疲れているというのを理由にしないで、動いてみる。そういう経験を重ねることで、やりたいことは自然に見つかっていくものなので。
――「夢」というと何か大きなものを想像してしまいますが、小さくてすぐ実現するものでもよくて、それをきちんと実現していくことが大事なんですね。
金村:おっしゃる通りです。夢という書き方をしていますけど、それは大きなものでも小さなものでもよくて、本人が「こうしたい」と思うものであれば何でもいいと思っています。「ディズニーランドに行きたい」だって、夢の一つです。
――本書では夢をみつけて、実現するための考え方や手帳の使い方を解説しています。中でもカギになるのが「やりたいことが叶う3つのステップ」です。これを実践するために気をつけるべきことがありましたら教えていただきたいです。
金村:3つのステップとは「イメージする」「プランを作る」「アクションを起こす」の3つです。「イメージする」は、自分が叶えたいビジョン、実現したらワクワクする未来を「未来予想図」として、手帳に図や写真を使って表現します。
次に、その未来予想図から逆算して、いつまでにどうなっていたいかという未来計画を作り、こちらも手帳に書いていきます。その段階で「今日何をするか」まで落とし込みます。これが「プランを作る」です。
それができたら、「アクションを起こす」です。これは「未来予想図」を忘れないように毎日1分から3分ほどながめるというのと、未来計画で作った「今日やること」をやって、できたらスタンプを押していくことをします。
知っておいていただきたいのは、3つのステップを全部できる人は、かなりすごい人だということです。1つめの「イメージする」だけでも夢は叶いますし、2つやればより叶いますよ、ということは伝えたいですね。
未来予想図を毎日1分から3分必ず見ていると、そのビジョンが意識づけられますから、関連する情報が自然に目に入るようになります。たとえば本屋さんに行ったりすると「これ読んだ方がいいかも」という本が目に飛び込んでくるようになる。読んでみると、未来予想図に近づく内容であることがおうおうにしてあるんです。だから、1つめのステップだけでも、全然違うと思います。
もう一ついえるとしたら、「0か100か」で考えないことです。「アクションを起こす」の時に、今日やることが10個あったとして、10個全部こなせない日もあると思うんです。そんな時に「私なんてダメだ」とならずに、「できたこと」に目を向けるようにしてください。
10個のうち4個できたなら、4個分未来予想図に近づいている、というように捉えていただきたいですね。続けていくと、自分が目に見えて変わっていくのが実感できると思います。
(後編につづく)
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