「今年も多くの美食と出合えますように…」

そんな願いを込め、新しい一年のはじまりに東京グルマンがやっておくべきは“鮨はじめ”だ!

場所は、鮨の総本山ともいえる銀座。鮨の名店ひしめくこの地は、鮨はじめに最適なのだ。

大切な人としっぽり鮨と向き合える、そんな年初めに相応しい銀座の鮨の名店を厳選してご紹介しよう!



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。



1.「銀座で鮨」だけど、ふらっと気ままに立ち寄りたい!


鮨 ふじ田

「銀座で鮨」を日常で叶えられると、ツウに大人気のこちらのお店。おまかせは、一品料理と握りを合わせて全17品。「鮨を好きになるきっかけに」と、サービス料込みで1万4,000円という破格に設定している。

当然、「安ければいい」というわけでない。握るときの眼光は鋭く、どの品も“一口瞭然”。丁寧な仕込みを随所に感じながら、奥行きのある味わいを堪能できる。

デートのみならず、女子会や家族の記念日での利用も多い同店。大将の懐の深さに、誰しもが心を掴まれるのである。



2.鮨好きを高揚させる、怒涛の握り30貫!


はっこく

名物“突先”に始まり、お菓子のクレームブリュレのごとき卵焼きで終わる怒涛の握り30貫コースが、鮨ツウの間で評判の一軒。

インパクトのある赤酢の鮨飯もさることながら、締めものや漬け、炙ったものなど一仕事を施したタネを、味が重ならぬよう巧みに配したコース運びはさすが。口直しに野菜を出したりと、最後まで舌を飽きさせない。

3つに分かれたカウンター個室は、どこも6席。合計18席のスペシャルシートは、つねに鮨を愛する大人たちで埋まっている。



3.銀座きっての隠れ家鮨の名店


鮨 竜介

『銀座久兵衛』などで腕を磨いた若き大将が腕を振るう店。店内はわずか7席のみのこぢんまりとした空間で、檜のカウンターが、凛とした高級感を漂わせる。

大将が握るのは、強いこだわりに支えられた伝統的な江戸前。シャリは、ネタによって赤酢のシャリと米酢のシャリを使い分ける。

一方で、一品料理は遊び心満載。鮨屋では珍しくコロッケを作ってみたり、平目にトリュフをかけてみたり。想像力を働かせ、ツマミでは真剣に遊ぶ。「銀座で鮨」を気楽に堪能できる店である。



4.上質なのに手が届く価格にこだわる、粋な店


銀座 鮨 み富

鮨激戦区の銀座で、大人のカップルからひと際注目を集めているのがこちらのお店。令和の今、古き良き時代の当然を伝える希有な鮨店だ。

握りには実直な仕事ぶりが光る。小肌なら塩を当て、酢で締めてから2〜3日寝かせる。まぐろは漬けダレに5〜10分。時間は魚体によって感覚的に判別する。

「当たり前の仕事をするだけですから」と大将の三橋さん。こともなげに語る職人気質は、まさに銀座の粋そのものだ。



5.“握りの神様”から受け継ぎし渾身の一貫!


銀座 鮨 わたなべ

創業200年を数える柳橋の『美家古鮨』の4代目であり、“握りの神様”と言われた故・加藤博章氏。そんな大人物の最後の弟子が、同店の大将である渡辺さんだ。

一貫一貫に昔ながらの仕事が光る正統派の握りで魅せる。たとえば、コハダは魚の脂をほどよく生かした〆加減が見事で、濃厚なツメを塗った煮穴子はふっくら柔らか。

「これぞ、江戸前鮨の真骨頂!」といえる究極の握りを堪能し尽くせる、贅沢な一軒である。



6.大将の気前の良さに昼も夜も訪れたくなる!


木挽町 鮨石島

夜は30,000円〜という高級店ながら、ランチの握りは10貫で1,650円という驚愕の値段設定で提供し、話題となっている鮨店。

ランチを破格にしている理由は「昼に食べた人が鮨の魅力に気づき、夜も来てくれるようになればいい」から。夜と変わらぬ仕入先のネタで握る、昼限定の極上鮨を堪能できる。

一方、夜のおまかせコースでは、料理は古伊万里など器にもこだわって繊細に盛り付けている。丁寧な仕事ぶりが光る握りに、一貫一貫、口に運ぶたび悶絶!この上ない至福のひとときが待っている!