ポップコーン食べながら…は“映画に集中”を妨げる？

ポップコーンを食べることで、映画館での体験がお粗末なものになってしまうという。オランダ・エラスムス大学の研究によると、食べながらの映画鑑賞では、見ているものよりもその味に脳の働きが集中してしまうそうだ。

アン・キャスリン・クレッセ、エミリー・ガービンスキー両博士はこう話している。

「企業側はお客様の体験をより楽しいものにしようと食べ物を使用します。例えば遊園地や映画館、コンサート会場などでは、その体験の楽しみを増大させるものとして食べ物を提供するのです。しかし今回の研究はその戦略が逆効果である可能性を示唆しています」

そしてクレッセ博士はこう続けた。

「体験をめいっぱい楽しむことができる、それは幸福と健康の要です。私たちの研究は環境的要素が消費者の体験にネガティブな影響を与えうるという重大な見識を示しています」
「コンサートのように消費者がその体験を最大に楽しめるようにしたいのであれば、環境づくりが重要です」
「よって誘惑のある食べ物の存在は弊害をもたらすことになります。消費者にその味を想像させてしまい、結果、現在体験している楽しみに集中することの妨げとなるのです」