テクノロジーの発展に伴い、ここ数年で急速に普及したスマートフォン。SNS、動画視聴、ゲームといったさまざまな娯楽が手のひらサイズの端末に集まっていることから、子どもにも使わせている、という方も多いのではないでしょうか。一方で「小さな子どもにスマホを使わせるなんてとんでもない!」といった否定的な意見もあります。

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「小児科で「スマホやテレビに育児をさせないで!昔の人はそういうのナシで子育てしてきたうんたらかんたら」って言われたんだけどさ、昔の人がこういうの欲しいって思ってた時代にたまたまなかっただけで、旧石器時代の人だって江戸時代の人だって、もしあればYouTube見せながら川で洗濯してたと思う」

 ツイッターにてこう問題提起をしたのは、milaさん(@r54239597)。お子さんはまだ5か月とのことで、絶賛育児中のお母さんです。

 ツイートの内容は小児科を訪れたときのこと。注射を怖がっていたお子さんに対して、先生から「お母さんあやして」と言われたのでスマホを取り出して音楽を聞かせようとしたところ、「スマホに子守りをさせるのはやめて、スマホはこれから使わないで」と言われたのだそう。

 たしかに先生の言う通り、「昔の人はそういうのナシ」で子育てしていました。それにスマホに子守りをさせることは視力の低下などデメリットも気になるところです。

 とはいえ、字や言葉の勉強になったり、楽しい歌やダンスがすぐ観られたりするなど育児に役立つメリットがあるのも事実。かつてのテレビやCD(レコードかもしれない)の立ち位置が時代と共にスマホに変わっただけ、でありmilaさんが言うようにきっと昔の人もスマホがあれば使っていたでしょう。

 筆者も2人の子を持つ親ですが、大切なのはスマホとの「付き合い方」を教えることだと考えています。スマホは現代社会において必要不可欠な存在です。避けて通れないものならば、最初からルールを決めて適切に使う方へと導くのが賢明。

 当然milaさんもお子さんにスマホを渡したり、YouTubeを見せたまま別のことをすることはないとのこと。先生が言うことにも理解を示しつつ、これからもゲーム感覚で楽しく勉強出来たり、歌を一緒に歌ったり、楽しめるものなら使っていきたいと話しています。

 何よりも「子育てとはこうあるべき!」という声にとらわれ過ぎて、パパママの心身のストレスを抱えすぎてしまうことが最も危険。核家族化が進み、周囲に頼れる人が少なくなりつつある中で、使えるものは何でも使ってしまいましょう。そうして出来た少しの余裕で子どもと楽しく遊ぶ。このような使い方であれば、スマホは十分健全であると言えるのではないでしょうか。

<記事化協力>
mila ☺︎®︎5m♂さん(@r54239597)

(山口弘剛)