SoftBank 5Gの最大通信速度はSub6で下り2.7Gbps・上り159Mbps、ミリ波で下り3.0Gbps・上り298Mbps!

ソフトバンクが携帯電話サービス「SoftBank」や「Y!mobile」、「LINEMO」にて提供している5G(第5世代移動通信システム)においてSub6(6GHz未満の周波数帯)を利用した場合の最大通信速度が下り2.7Gbpsおよび上り159Mbpsに高速化していることが明らかとなりました。

同社ではこれまで5Gのミリ波(mmWave)を利用した場合の最大通信速度が下り3.0Gbpsおよび上り298Mbps、Sub6(既存の4G向け周波数帯をNR化した場合含む)を利用した場合の最大通信速度が下り2.4Gbpsおよび上り110Mbpsとしていました。

今回、10月28日に発売されたSub6のみに対応するGoogleの新しいフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Pixel 6」がSub6において下り最大2.7Gbpsおよび上り最大159Mbpsとなっていることからソフトバンク回線の5GにおけるSub6での最大通信速度が向上したことになります。

なお、同社では同時に発売されたミリ波にも対応している「Pixel 6 Pro」についてもSub6では同様に下り最大2.7Gbpsおよび上り最大159Mbpsとなるとのこと。下り最大2.7Gbpsは宮崎県宮崎市細江や宮崎県東諸県郡国富町、福岡県福岡市中央区の一部エリア、上り159Mbpsは千葉県柏市増尾の一部エリアで提供中だということです。


ソフトバンクではSub6の3.7GHz帯(n77)による5Gサービスを昨年3月より提供し、ミリ波の28GHz帯(n257)による5Gサービスは今年3月より提供されており、これまで最大通信速度はSub6では下り2.4Gbpsおよび上り110Mbps、ミリ波では下り3.0Mbpsおよび上り298Mbpsとなっていました。

また今年2月からは既存の4Gで利用していた周波数帯を用いた5Gサービスを順次提供しており、700MHz帯(Band 28)および1.7GHz帯(Band 3)、3.4GHz帯(Band 42)がそれぞれ700MHz帯(n28)および1.7GHz帯(n3)、3.4GHz帯(n77)として転用されています。

今回、Pixel 6とPixel 6 Proが発売されたことでSub6における最大通信速度が下り2.7Gbpsおよび上り159Mbpsとなりました。なお、Sub6における上り159Mbpsは先に「iPhone 13」シリーズが対応していたようです。ただし、iPhone 13シリーズは下り最大通信速度は2.4Gbpsとなっています。また11月12日に発売される「Xperia 5 III」はPixel 6に次ぐ下り最大2.6Gbpsおよび上り最大159Mbpsとなるとのこと。

ちなみにソフトバンクが販売する製品でミリ波の下り最大3.0Gbpsおよび上り最大298Mbpsのどちらにも対応するのは「Xperia 1 III」と「Pocket Wi-Fi 5G A004ZT」となっており、ミリ波に対応する製品ではPixel 6 Proが下り最大2.9Gbpsおよび上り最大172Mbpsとなっているほか、「AQUOS zero6」は下り最大2.4Gbpsおよび上り最大298Mbpsなどです。

【SoftBank向けの主な製品における5G最大通信速度】
製品5G対応周波数帯最大通信速度
下り(受信時)上り(送信時)
Pixel 6Sub62.7Gbps159Mbps
Xperia 5 IIISub62.6Gbps159Mbps
iPhone 13シリーズSub62.4Gbps159Mbps
iPhone 12シリーズSub62.4Gbps110Mbps
AQUOS R6Sub62.4Gbps110Mbps
Pixel 6 ProSub6、mmWave2.9Gbps172Mbps
Xperia 1 IIISub6、mmWave3.0Gbps298Mbps
Pocket Wi-Fi 5G A004ZTSub6、mmWave3.0Gbps298Mbps
AQUOS zero6Sub6、mmWave2.4Gbps298Mbps


記事執筆:memn0ck


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